ヘンリー王子、英紙とのプライバシー侵害訴訟で敗訴 エルトン・ジョンらの請求も棄却
ヘンリー王子が、英紙『デイリー・メール』などを発行するアソシエイテッド・ニュースペーパーズ(ANL)を相手取って起こしていたプライバシー侵害訴訟で敗訴した。ロンドン高等法院は7日(現地時間)、違法な情報収集をめぐる主張について十分な証拠が示されていないとして、ヘンリー王子を含む原告7人の請求を退けた。
ヘンリー王子らのプライバシー侵害訴訟、ロンドン高等法院が請求棄却
今回の訴訟では、ヘンリー王子のほか、歌手のエルトン・ジョンと夫のデヴィッド・ファーニッシュ、俳優のエリザベス・ハーレイ、セイディ・フロストら著名人が原告として参加。英紙『デイリー・メール』および『メール・オン・サンデー』の発行元であるアソシエイテッド・ニュースペーパーズ(ANL)が、違法な手段で個人情報を収集していたと主張していた。
ロンドン高等法院のニックリン判事は判決で、原告側の主張を立証するには証拠が不十分だったと判断。ANLに対するすべての請求を棄却した。
原告側は盗聴や違法な情報収集を主張
原告側は、ANLが長年にわたり「重大なプライバシー侵害」を行っていたと主張。携帯電話のボイスメール盗聴、固定電話の盗聴、私立探偵と関係を持つ警察官への金銭提供、医療記録の不正取得、著名人宅への盗聴器設置など、違法な情報収集が行われていたと訴えていた。
一方、ANLはこれらの主張について「扇情的で荒唐無稽な内容」と全面的に否定。訴訟は記者たちの誠実な取材活動を不当に攻撃するものだと反論していた。
判決後、ANLは声明で「『デイリー・メール』とその記者、そして報道の自由にとって圧倒的な勝利だ」とコメント。「判事は原告側が提起した97件すべての主張を退け、記者による取材手法の説明について誠実性を認めた」として、自社の報道姿勢が裏付けられたとの認識を示した。
ヘンリー王子は過去に別の新聞社との訴訟で和解
ヘンリー王子は、この判決を受けるため、米カリフォルニア州の自宅からロンドン入り。その後、自身が創設した負傷兵らの国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲームズ」の関連行事に出席する予定となっている。
一方で、ヘンリー王子は過去のメディア訴訟では勝訴・和解を勝ち取った例もある。2025年1月には、ルパート・マードック氏傘下の新聞『ザ・サン』の発行元ニューズ・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)との訴訟で和解。発行元はヘンリー王子に対し、「全面的かつ無条件の謝罪」を表明していた。
この訴訟では、1996年から2011年にかけて、『ザ・サン』および廃刊となった『ニュース・オブ・ザ・ワールド』の記者や私立探偵が、電話盗聴や違法な情報収集を行っていたとヘンリー王子側が主張していた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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