俳優のサム・ニールが死去、78歳 『ジュラシック・パーク』グラント博士役で世界的人気
『ジュラシック・パーク』シリーズでアラン・グラント博士を演じ、世界中の映画ファンに愛された俳優サム・ニールが78歳で死去した。家族が公式インスタグラムを通じて発表した。
▼『ジュラシック・パーク』名優サム・ニール死去、家族が訃報を発表

家族による声明では、サム・ニールは現地時間7月13日、オーストラリア・シドニーで家族に見守られながら穏やかに息を引き取ったという。2023年には血管免疫芽球性T細胞リンパ腫を公表していたが、声明では、がんの再発による死ではなかったことも明らかにされた。
【画像】サム・ニールの訃報を伝えた家族の投稿
ニールは闘病中も「死ぬことは怖くない。ただ、まだやりたいことがある」と語っており、2023年には自身の人生を振り返る回顧録『Did I Ever Tell You This?』も出版。最後まで創作への意欲を失わなかった。
▼『ジュラシック・パーク』から『ピアノ・レッスン』まで、唯一無二の俳優人生

1947年に北アイルランドで生まれたニールは、幼少期にニュージーランドへ移住。『わが青春の輝き』(’79)、『ポゼッション』(’81)や『オーメン/最後の闘争』(’81)で国際的な注目を集め、『デッド・カーム/戦慄の航海』(’88)、『レッド・オクトーバーを追え!』(’90)などを経て、1993年公開の『ジュラシック・パーク』で古生物学者アラン・グラント役を演じ、一躍世界的スターとなった。
同じ1993年にはジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』にも出演。さらに『マウス・オブ・マッドネス』(’94)『イベント・ホライゾン』(’97)『モンタナの風に抱かれて』(’98)『アンドリューNDR114』(’99)など話題作へ次々と出演し、善人から悪役まで奥行きのある人物像を演じ分ける名優として高い評価を受けた。

その後も、2001年の『ジュラシック・パークIII』、2022年の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で再びグラント博士を演じ、世代を超えて愛されるキャラクターを築いたほか、『ピーキー・ブラインダーズ』や『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』などテレビドラマでも印象的な演技を披露した。
▼ワイン造りにも情熱、映画界に大きな足跡を残す

俳優業と並行して、ニュージーランドでは自身のワイナリー「Two Paddocks」を運営。ワイン造りを「人生の半分」と語るほど情熱を注ぎ、パンデミック中にはSNSで歌やウクレレ演奏を披露するなど、温かな人柄でも親しまれた。
遺族は子ども3人と6人の孫。半世紀近くにわたるキャリアで映画、テレビ、舞台を横断し、多くの名作に出演したサム・ニール。その知性とユーモアを兼ね備えた演技は、『ジュラシック・パーク』をはじめとする数々の作品とともに、これからも世界中の映画ファンの記憶に刻まれ続ける。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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