ホーム » TV » DC新ドラマ『ランタンズ』出演者&クリエイターにインタビュー

DC新ドラマ『ランタンズ』出演者&クリエイターにインタビュー! アーロン・ピエールが負傷を乗り越えた体験を語る「ジョン・スチュワートならどうする?」

/
DC新ドラマ『ランタンズ』出演者&クリエイターにインタビュー! アーロン・ピエールが負傷を乗り越えた体験を語る「ジョン・スチュワートならどうする?」
『ランタンズ』 画像:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC
スポンサーリンク

DCコミックスの人気キャラクター、グリーン・ランタンを描く新ドラマ『ランタンズ』(原題:Lanterns)が、8月17日よりU-NEXTで独占配信を開始した。

ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン率いるDCスタジオによる本作では、新人ランタンのジョン・スチュワート(演:アーロン・ピエール)と、ベテラン隊員ハル・ジョーダン(演:カイル・チャンドラー)が、アメリカ中西部で起きた殺人事件を捜査することになる。『ランタンズ』は、宇宙を舞台にしたスーパーヒーロー作品でありながら、犯罪捜査と人間ドラマを軸に展開する点が大きな特徴だ。

共同クリエイターを務めるのは、クリス・マンディ、デイモン・リンデロフ、トム・キング。ショーランナーを務めるマンディは『トゥルー・ディテクティブ:ナイト・カントリー』で製作総指揮を務め、リンデロフは『ウォッチメン』を手がけている。

今回、クリエイターとキャストにインタビューを行い、本作の誕生秘話やキャラクター、撮影の舞台裏をうかがってきた。

【ティザー予告】「ランタンズ」

DC新ドラマ『ランタンズ』は「『トゥルー・ディテクティブ』×『トレーニング デイ』」から生まれた


ーーークリスさんに質問です。『トゥルー・ディテクティブ:ナイト・カントリー』の直後に、スーパーヒーロー作品に挑戦することになりましたが、キャリアのこのタイミングで、『ランタンズ』に惹かれた理由は?

クリス・マンディ:ある意味、怖かったからです。これまでまったくやったことのない作品だった。だから、怖いと感じるものなら、たいてい挑戦する価値があると思っています。

デイモンも参加すると知ったことも大きかったですね。彼とは最初に会うまで面識がありませんでしたが、彼の仕事も才能も知っていました。彼のほうが僕よりこのジャンルに詳しいので、それを知っていたことは安心材料になりました。彼の才能もそうですし、何よりすばらしい人です。

基本的には、「これは自分がやったことのないものだ。自分が普段やっていることを、この別のジャンルに持ち込んでも、感情的な物語として成立させられるだろうか」と考えた。それを試してみる価値があると思ったんです。

『ランタンズ』
『ランタンズ』より 写真:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC


ーーートムさんは、ジェームズ・ガンとの会議で「『トゥルー・ディテクティブ』とバディ刑事ものを組み合わせたような作品」を提案したと聞きました。このアイデアはどこから生まれたのでしょうか

トム・キング:本当に、一生に一度あるかないかという、とても奇妙な出来事だったんです。

ジェームズ・ガンとピーター・サフランがDCスタジオを率いることになり、すばらしい脚本家たちを集めてくれた。ジェームズがホワイトボードを置いて、「何でもいい。何が見たい? このキャラクターたちの最高の形は何だ? テレビシリーズでも映画でもいい。どうすればすばらしい作品にできる?」と聞いたんです。

その時、デイモンが『ウォッチメン』を手がけた経験から、スーパーヒーロー作品でもHBOレベルのドラマを作れることを証明していたんです。みんなが「そういう作品が見たい」と話していました。僕自身もコミックを通じて、ずっとそういうものを作ろうとしてきた。

そこで刑事ドラマについて話していて、『トゥルー・ディテクティブ』がHBOの代表的な刑事ドラマとして頭に浮かびました。そしてグリーン・ランタンは警察官ですから、「『トゥルー・ディテクティブ』のような作品をグリーン・ランタンでやったらどうだろう?」と思ったんです。

さらに映画『トレーニング デイ』が浮かびました。2人の関係が非常に複雑で、ときには有害ですらある作品です。そこで、『トゥルー・ディテクティブ』と『トレーニング デイ』を組み合わせたんです。

いわばエレベーターピッチですよ。まったく違う2つのものを組み合わせて、「これ、合うかな? ピーナツバターとチョコレートみたいなものだ。試してみよう」と。それをジェームズに言ったら、「いいね」と(笑)。

『ランタンズ』
『ランタンズ』より 写真:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC

「山を全部消す」――ロサンゼルスをネブラスカに変えた撮影

ーーーケリーさん、ジェイソンさんに質問です。ロサンゼルスで撮影しながら、ネブラスカの小さな町を再現していますね。撮影中、特に印象に残っていることはありますか?

ジェイソン・リッター:あります。とても美しい場所にある牧場で撮影したんですが、そこには巨大で美しい山々があったんです。

でもある人から「この山は全部なくなるよ」と言われました。

「えっ、どういうこと?」と思ったんですが、ネブラスカは平坦な土地だから、山を全部消すんだと(笑)。

リングで巨大な構造物を作ったり、爆発が起きたりするような特殊効果は想像しやすいですよね。でも、こういうさりげない部分にも世界を作るための工夫があるんです。

ケリー・マクドナルド:オレンジ畑もです。私たちはピルーという場所で撮影したんですが、オレンジ畑がたくさんあって、とてもカリフォルニアらしい景色でした。でも「これも消します」と言われました。すごくきれいだったんですが、ネブラスカにはそんな景色はありませんからね。

ジェイソン・リッター:そう。そういう小さなことを積み重ねて世界を作っていくのが、とても興味深かったです。

ケリー・マクドナルド:撮影が始まって、実はかなり驚きました。私はスタジオに近い場所に住む必要があると思って、ワーナー・ブラザースのスタジオに通いやすい場所を探したんです。

ところが、ほとんどスタジオでは撮影しなかった。毎日のように2時間かけて、ものすごく人里離れたように見える場所へ行くんです。私は自分で運転していたんですが、外国から来た身としては、そもそも正しい方向に進んでいるのか分からないこともあって(笑)。GPSを信じるしかなかった。「今日、本当に撮影場所にたどり着けるかな?」って、毎日ちょっとした試験を受けているような気分でした(笑)。

『ランタンズ』
『ランタンズ』より 写真:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC

『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』との共通点 「秘密」が好き

ーーージェイソンさんは『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』でディッパーを演じています。この作品にもミステリーやSFの要素がありますが、『ランタンズ』との共通点を感じますか?

ジェイソン・リッター:もちろんです!『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』は、僕が出演できたことを幸運に思う作品の中でも、特に大好きな作品の一つです。

どちらも、私たちが知っている世界が舞台なのに、その中に謎めいた要素が存在する。現実世界にSF的な要素が入り込んでいて、その下には大きな秘密が隠されている。そういうものが僕は大好きなんです。

昔から「秘密」というものに惹かれるところがあって、観客より先に答えを知っているのも楽しい。同時に、「自分の予想は当たっているのかな」と考えながら物語を追うのも好きです。

だから第1話の最後に大きな謎が浮かび上がった時も、「自分にはいくつかの説がある。でも本当はどれなんだろう?」と考えながら脚本を読むのが楽しかったです。

アーロン・ピエール、腕の手術を経て最終オーディションへ

ーーーアーロンさんは最終オーディションの前に手術を受けたそうですね。最終オーディションまで、どのようにモチベーションを保ったのでしょうか?

アーロン・ピエール:ちょうど『レベル・リッジ』が公開された頃でした。正直に言うと、その時の僕は人生で一番と言っていいほど身体を鍛えていました。ある日トレーニングをしていたら、腕にものすごい焼けるような痛みを感じたんです。

調べてもらったところ、腱が骨から完全に外れていて、上腕二頭筋が肩まで跳ね上がってしまっていた。それが僕の置かれていた状況でした。

専門医に診てもらうと、「これまでと同じように腕を使いたいなら、腱を骨に再接着する必要がある」と言われました。詳しい話はここではやめておきます(笑)。

カイル・チャンドラー:写真を見せてあげて!(笑)

アーロン・ピエール:実は写真を携帯に入れているんですよ(笑)。

外科医が僕に見せるために撮ってくれたんです。僕、そういうのが好きなので。そして、最終オーディションに行った時は、文字通り腕に装具をつけていました。角度を調整できるタイプの装具で、数週間かけて少しずつ可動域を広げていくものです。僕には腕を外側にも内側にも回せなかった。

そんな時、チームから電話があって、「最終オーディションだ。どうする?」と言われた。僕にとって答えは一つでした。

「行って、全力を尽くす」

このチャンスを逃すことはできない。

ジョン・スチュワートを演じる機会は、僕にとって夢が現実になることだったんです。だから装具をつけたまま行きました。カイルとはオーディションの前に少し話をしました。

カイル・チャンドラー:初めて会った彼が入ってきて、「この人と6カ月一緒に仕事をすることになるんだ」と思った。そして腕を見ると、「おいおい、もう同情を引こうとしてるのか?」って(笑)。

腕全体を大きな装具で覆っていて、「どうも、よろしく」って。

アーロン・ピエール:かなり大変でした。でも僕の場合、もともと何事にも挑戦する性格だったんだと思います。それに、「ジョン・スチュワートならどうする?」と考えました。

ジョンは仕事をやり遂げる人間です。何をするにしても、どんな方法を使ってでもやり遂げる。だから僕もそうするつもりでした。

『ランタンズ』
『ランタンズ』より 写真:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC

「超能力」ではなく、勇気と心が彼らの力

ーーーお二人はスーパーヒーローを演じていますが、映画などでこれまで見てきたヒーローたちとは、どのような点が違うと思いますか?

アーロン・ピエール:この質問に直接答えられているか分かりませんが、僕が思うジョンとハルの特別なところは、彼らが生まれつき超能力を持っているわけではないことです。

彼らのスーパーパワーは心であり、勇気であり、恐れないこと。未知の世界へ、危険に慣れているという自信を持って踏み込んでいく力なんです。

多くの場合、何が待っているのか分からないまま未知の世界へ入っていかなければならない。

だから、恐れない心や勇気そのものがスーパーパワーだというのは、とても特別なことだと思います。

そして、それは観客にとっても身近で、共感できるものだと思う。

このシリーズを見た人たちが、『グリーン・ランタン・コァに参加するには、どこに応募すればいいんだ?』と思ってくれたらうれしいですね。

彼らは普通の人たちなんです。

あなたの周りにもジョンのような人がいるかもしれないし、ハルのような人と結婚している人もいるかもしれない。ガイ・ガードナーのような同僚がいるかもしれない。

名前はジョンやハル、ガイではなくても、きっとこういう人たちを知っている。そこが僕にとって一番好きな入り口です。

彼らはある朝、突然スーパーパワーを持って目覚めたわけではありません。スーパーパワーは最初から心の中にあって、そこにたどり着くためにものすごく努力したんです。

カイル・チャンドラー:もう一つ付け加えるなら、彼らはとても欠点の多い人間だということです。僕がハルという人物を考えると、かなり暗い部分を抱えていると思う。

父親が幼い頃に亡くなったとか、そういう背景もありますが、彼はキャリアの中で、「100人を救うために10人を死なせるのか」といった選択をしてきた。

消防士や警察官、そして現実の私たちも、そういう非常に難しい判断を迫られることがあります。

それもキャラクターの中に組み込まれている。彼は多くの経験を積んできた年長のヒーローで、かなり厳しい子ども時代も過ごしている。だからこそ、彼らが乗り越えてきたものを見ることができる。

欠点を抱えた人間が、ある時点で超人的なことを可能にする道具を与えられる。その結果、彼らがどんな選択をするのか。そこが複雑で面白いところだと思います。

『ランタンズ』
『ランタンズ』より 写真:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC

ガイ・ガードナーは「嫌われるはず」がまさかの人気者に?

ーーーガイ・ガードナーについて、これまでで最も印象に残っているファンの反応は?

ネイサン・フィリオン:誰のことかは言いませんが、最近一緒に仕事をした俳優から、「子どもたちが来るから、あなたに会いたがっている」と言われたんです。

それで、子どもたちにガイ・ガードナーのアクションフィギュアをプレゼントしたら面白いだろうと思った。

結構大きいんですよ。30センチくらいある。その俳優が、息子がガイ・ガードナーのフィギュアを枕に寝かせて、布団をかけながら「ここなら暖かいよ」と言っている動画を送ってきた。

その子にとって、ガイ・ガードナーは完全に親友だったんです。本当に予想外でした。

僕はこのキャラクターを、『みんなに嫌われるキャラクターとして楽しんでもらおう』と思って演じたんです。嫌なやつで、横柄で、ひどいことをして、みんなに笑ってもらう。ところが、まさか子どもに愛されて、隣で寝かしつけてもらうことになるとは思いませんでした。

(取材・文/齋藤彩加)

『ランタンズ』

『ランタンズ』
『ランタンズ』 画像:© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc. LANTERNS and all related characters and elements are copyrights and trademarks of DC

U-NEXTで独占配信中

【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0310278

【スタッフ】

原作:DCコミックス「グリーン・ランタン」

共同クリエイター・脚本:クリス・マンディ、デイモン・リンデロフ、トム・キング

ショーランナー:クリス・マンディ

監督:ジェームズ・ホーズ、スティーヴン・ウィリアムズ、ギータ・ヴァサント・パテル、アリク・サハロフ

製作総指揮:クリス・マンディ、デイモン・リンデロフ、トム・キング、ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン、ロン・シュミット、ジェームズ・ホーズ


【キャスト】

ジョン・スチュワート役  :アーロン・ピエール

ハル・ジョーダン役    :カイル・チャンドラー

ガイ・ガードナー役    :ネイサン・フィリオン

シネストロ役       :ウルリク・トムセン

ジョン・スチュワート・Sr役:J・アルフォンス・ニコルソン

シャーリー・スチュワート役:ジャスミン・セファス・ジョーンズ

ビリー・マコン役     :ジェイソン・リッター

ケリー・マコン役     :ケリー・マクドナルド

ウィリアム・メイコン役  :ギャレット・ディラハント

ジェームズ・ガンが手掛けたその他のDCユニバース作品も配信中

『クリーチャー・コマンドーズ』:https://video.unext.jp/title/SID0160681

『ピースメイカー シーズン2』:https://video.unext.jp/title/SID0212262

『スーパーマン』:https://video.unext.jp/title/SID0222854

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿