綾瀬はるか、実際のセクハラ裁判に着想を得た『ファーストボイス』をアピール「一歩踏み出す大事さを感じて」
綾瀬はるか主演の映画『ファーストボイス』の完成披露試写会が13日、ユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、綾瀬をはじめファーストサマーウイカ、松本穂香、工藤阿須加、水川かたまり(空気階段)、木村多江と前田哲監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
1992年に判決が言い渡された日本初のセクシュアル・ハラスメント裁判に着想を得た法廷劇。綾瀬が女性原告団を率いる弁護士の朝日道子、ウイカが職場で理不尽な待遇を受けながら解雇された恵、松本は新人弁護士の栞をそれぞれ演じた。

『ファーストボイス』綾瀬はるか、実際の裁判を学び役作り
綾瀬は、「バブルの雰囲気と今の感じを採り入れた。ボディコンを着ると、洋服からもらえるエネルギーがある」と、劇中衣装をイメージした鮮やかな赤いジャケット姿で登場。実話が土台にあるため、「当時の裁判に関する記事を大量にいただき、全部読んで当時の状況を勉強しました」と、万全の役作りで撮影に臨んだことを明かした。

ウイカは当事者に話を聞き、裁判を傍聴するなど、準備にもこだわりを見せ「裁判がまとう空気を、少しでも撮影現場に持っていければと思った。ビジュアルは普段と変わらず、色の暴力のようなてんこ盛りです。見た目からつくるのも大事ですから」と持論を展開した。

松本も、「少し昔の話だけれど、今もハラスメント問題がたくさんある中で、今この映画をやる意味を考えながら挑ませてもらった」と告白した。

対する被告となる水川は、「すいませんでした」といきなり謝罪。続けて「裁判のシーンは何日か宿泊してやったので、ずっと被告席に座っていると悪いことをしたのではないかという気持ちになった。癒やしが欲しかったので、ホテルに帰ってコビトカバの動画を見ていました」と芸人らしい告白。被告側の証人となる工藤も、「心臓を刺されるようで怖かった。女性を怒らせてはいけないと心から思った」と苦笑交じりに話した。
前田哲監督、80~90年代の世界観をリアルに再現
前田監督は、「できる限り80~90年代のメイクや洋服をリアルに再現した。経験した人は懐かしいと思ってもらえるし、知らない人は新鮮に感じるはず。役者の芝居とともに楽しんでほしい」と見どころを語った。そして、綾瀬が「常識という、見えない壁に挑んだ女性たちの姿に勇気をもらい一歩踏み出すことの大事さを感じてもらいたい」と笑顔でアピールした。
『ファーストボイス』は、10月2日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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