マックルモア、パレスチナ支援ライブを欧州で開催へ エド・シーランのツアー降板後初の新たな動き
ラッパーのマックルモアが、パレスチナの人々を支援する慈善ライブ「Free Palestine」を開催すると発表した。公演の収益は、パレスチナ支援に取り組む複数の団体に寄付されるという。欧州で10月に3公演が予定されており、今後、米国公演や追加アーティストも発表される見込みだと、米『AP通信』などが報じている。
マックルモア、パレスチナ支援ライブを10月に開催
「Free Palestine」と題された今回のライブは、10月26日にアイルランド・ダブリンの3Arenaで幕を開ける。その後、10月29日にフランス・パリのAccor Arena、10月30日に英ロンドンのOVO Arena Wembleyで公演を行う。
現時点で発表されているのは欧州3公演だが、今後さらに出演アーティストが発表されるほか、米国公演の日程も明らかになる予定。チケットのアーティスト先行販売は、現地時間9月28日午前10時から開始される。
今回の公演では、収益をパレスチナ支援団体に寄付する。寄付先には、アネラ(Anera)、グリア(Glia)、ガザ・スープ・キッチン(Gaza Soup Kitchen)、タアーウン(Taawon)、ヒール・パレスチナ(HEAL Palestine)、パレスチナ青年運動(Palestinian Youth Movement)、中東児童同盟(Middle East Children’s Alliance)、ジューイッシュ・ボイス・フォー・ピース(Jewish Voice for Peace)、パレスチナ医療支援(Medical Aid for Palestinians)、中東理解研究所(Institute for Middle East Understanding)、パレスチナ児童救済基金(Palestine Children’s Relief Fund)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の米国組織などが含まれる。
「何かが変わった」マックルモアが発信
マックルモアは今回の発表に際してInstagramを更新。ここ数週間の出来事を振り返りながら、パレスチナの解放をめぐる社会の意識や、アーティストが声を上げることについて自身の考えを示した。
投稿では、パレスチナの解放を求める声が広がっていることに加え、そうした発言を抑えようとする億万長者の影響力にも言及。「誰の声をステージに上げ、誰の声を危険すぎるとして排除するのかを、一部の富裕層が決められる状況」について、注目すべきだと訴えている。
今回の「Free Palestine」は、単なるライブイベントというだけでなく、マックルモアがこれまで示してきたパレスチナへの支持を、チャリティーという形で具体的な支援につなげる取り組みとなる。
エド・シーランのツアー降板をめぐる騒動
マックルモアをめぐっては、エド・シーランの「ループ・ツアー(LOOP Tour)」から降板したことが、今月大きな議論を呼んだ。
マックルモアは9月5日、米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われた公演で、パレスチナ支持を示す発言を行い、抗議曲「Hind’s Hall」を披露。その後、シーランのツアーの前座から外れることになった。
シーランは、マックルモアの降板について「プロモーターの決定であり、自分の決定ではない」と説明。一方、マックルモアは、複数の米国の会場が出演を認めない意向を示したことが降板につながったと説明している。
さらに、この問題を受け、フィニアス、ルーカス・グラハム、アーロン・ロウ、ボエガら、シーランのツアーに参加していた、または参加予定だったアーティストが相次いで離脱した。
シーランはその後、フィラデルフィア公演でこの問題について改めて言及。「ガザで起きていることは壊滅的で、正当化できない」と語る一方、自身の音楽やライブについては、政治ではなく「団結」や「人間性」を大切にしたいとの考えを示している。
マックルモアはパレスチナ支援を継続
マックルモアは今回のライブ開催に先立ち、シーランのツアーから降板した際にも、パレスチナ支援に取り組む6団体へ100万ドル(約1億5,700万円)を寄付すると表明していた。
今回発表された「Free Palestine」では、さらに複数のパレスチナ支援団体を対象に、ライブの収益を寄付する。
シーランのツアー降板をきっかけに、音楽業界におけるアーティストの政治的発言や表現の自由をめぐる議論が広がるなか、マックルモアは自身のメッセージをステージ上だけでなく、具体的な慈善活動へとつなげていく形だ。
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