トム・フォードがセレブの美容整形を批判「顔に色々なものを注入しすぎ」

トム・フォード 2023年、メットガラにて 写真: ©MIKE COPPOLA/GETTY IMAGES
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「みんな顔に色々なものを注入しすぎ」とポッドキャスト番組で語ったのは、デザイナーのトム・フォードだ。「多くのセレブの姿を目の前にして思うのは『鏡に自分の姿が映った時に、どう感じるんだろう?』ということ。もはや原型をとどめていない。自分が何者なのか、すっかり見失っているんだと思う。しわを見つけたら隠したり、他人の口を見て自分もああいう風にならなきゃと感じてしまったりね」

映画製作者としても活躍するフォードは、将来のプロジェクトに加え、最愛の夫リチャード・バックリーの死や息子ジャックのエピソードに至るまで、様々なトピックで話を進めた。

昨年11月、エスティローダーがブランド“トム・フォード”を約28億円で買収。今後のキャリアについて話が及ぶと、現在いくつかの映画プロジェクトを考えているそう。これまで『シングルマン』(2009)と『ノクターナル・アニマルズ』(2016)でメガホンを取ったフォードは「コロナ禍前に、脚本を1つ書き上げました。他にも、まだ色々手を加えなければならない作品があります。今は、長い調整期間からやっと解放されたばかりなので。その前はリチャードが何年も身体を悪くしていて、コロナのせいもあり、とてもクリエイティブな気分にはなれませんでした」

さらに、2021年に72歳でこの世を去ったバックリーへの思いを明かした。「35年連れ添いました。やはり辛いです。今になってやっと前を向けるようになり、仕事でもプライベートでも新たなことを始めれそうです。愛する人の死もまた人生の一部です。今年は、とにかく息子ジャックの生活を平穏に保つことを重視しています。息子は、9歳になる直前に父親を失ったことで心に大きな傷を負いました。辛い経験でした」

そんなフォードは、新たな恋愛にも前向きだ。「誰も私を誘ってくれません。実は、私はとてもシャイな人間です。シャイ過ぎると、よそよそしく見えてしまうんでしょうね。それが自分自身を守るための手段になっています」

一方、これまでフォードは歯に衣着せぬ発言をしてきた。男性は“街で短パンをはくべきではない”と語ったこともあった。服に関する見解は、息子にも受け継がれているそうで「何年か前に、息子の教師から電話がありました。『ちょっと問題があって。息子さんが、同級生の男の子に向かって“学校に短パンで来るなんて、ダサいよ”と言っているんです』ってね。私は『でも、学校に短パンはアウトじゃないですか』と返しました。ジャックには『テニスコートでも家でも短パンはOKだけど、学校だけはダメだよ』と言い聞かせていました」

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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