小川洋子原作『密やかな結晶』、ハリウッド映画化 主演にリリー・グラッドストーン
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俳優のリリー・グラッドストーンが、小川洋子の小説『密やかな結晶』をハリウッド映画化した『The Memory Police(原題)』に主演することが分かった。
同作の監督は、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』や映画『孤独なふりした世界で』を手掛けたリード・モラーノ。また、映画『エターナル・サンシャイン』などで知られるチャーリー・カウフマンが脚本を執筆する。
グラッドストーンは先日、マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。同監督は、原作者の小川とともに『The Memory Police』の製作総指揮に名を連ねるため、グラッドストーンと再タッグを組むことになる。
1994年出版の『密やかな結晶』は、とある島を舞台に、“記憶狩り”によって様々なことを忘れていく住民たちの姿を描いた物語。同小説に登場する小説家の男性は、記憶を保持している編集者の女性を“記憶狩り”から守り、本を執筆するように促す。
『密やかな結晶』は2019年に英訳版が出版され、全米図書賞、英ブッカー国際賞など名だたる文学賞の最終候補作に残った。小川は芥川賞をはじめ、読売文学賞、シャーリイ・ジャクスン賞ほか数々の受賞歴がある。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌
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