『フォールガイ』2850万ドルでトップスタート、『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が『チャレンジャーズ』を抑えて2位に
今週末の興行収入は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 3』が公開された2023年の夏の開幕週末から53%減少した。
週末の映画興行収入ランキングでは、80年代と90年代が蘇った。ユニバーサル映画の『フォールガイ』は、1980年代のテレビ番組を基にしたライアン・ゴズリング主演作品で、2850万ドルを稼ぎ、夏の映画シーズンの幕開けを飾った。一方、ディズニーの『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の再上映は、810万ドルを記録し、2位に入るサプライズとなった。
『フォールガイ』が1位になったものの、興行収入は当初の予想である3000万ドルから3500万ドルを下回った。全体的に、1年前の同時期と比べて大幅に減少する結果となった。昨年は、マーベル・スタジオの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 3』が全米で1億1840万ドルのオープニング興行収入を記録した。今週末は前年比53%減、2022年のマーベル作品『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が全米で1億8740万ドルのオープニングを記録した時と比べると、66%以上の減少となる。
『フォールガイ』の制作費は、オーストラリアでの撮影に対する税制優遇措置を受けた後、1億3000万ドルと言われている。ユニバーサルは、観客からA-のシネマスコアを獲得したことで、今後数週間で口コミによる巻き返しを期待している。また、サウス・バイ・サウスウエストでの高い評価も追い風となっている。
本作は、スタントマン出身の監督デヴィッド・リーチの手によるもので、スタント界へのラブレターとして宣伝されてきた。『バービー』でのオスカーノミネート経験により人気絶頂のゴズリングが、引退したスタントマンを演じ、行方不明のA級スターを捜し出し、映画を救おうとする。(その映画は偶然にも彼の元恋人であるエミリー・ブラント演じる監督の作品だ。)本作の全世界累計興行収入は6540万ドルとなっている。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の週末興行収入は、この映画にとって喜ばしい出来事となった。1999年に公開されたジョージ・ルーカス監督による『スター・ウォーズ』前日譚3部作の幕開けを飾ったこの作品は、長年にわたり観客や『スター・ウォーズ』ファンからの冷やかしの的となっていたが、この映画で育った若いファンが大人になり、主演のユアン・マクレガーが2022年にディズニー+で自身の『オビ=ワン・ケノービ』シリーズでオビ=ワン・ケノービ役を再演したことで、映画に対するノスタルジーがさらに高まり、この数十年で評価が高まってきた。今回の再上映は、映画の25周年記念と、非公式のスター・ウォーズの祝日である「May the 4th (5月4日)」を記念したものだ。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』は、アマゾンMGMスタジオのセクシーなテニスドラマ『チャレンジャーズ』を抑えて2位となった。ルカ・グァダニーノ監督作品は2週目で49%減の760万ドルを記録し、累計興行収入は2940万ドルと好調をキープ。主演はゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・ファイスト。
ソニー・ピクチャーズとスクリーン・ジェムズの『タロット』は初週末に650万ドルを稼ぎ、製作費800万ドルの低予算作品としては好調なスタートを切った。ソニーは本作に対し、テレビCMや屋外広告を使わないデジタルのみのキャンペーンを初めて実施した。この作品は、7人の友人が呪われたタロットカードの中に閉じ込められた悪の存在を誤って解き放ってしまうというストーリーだ。批評家にも観客にもこの作品は受け入れられなかった。ロッテン・トマトでは8%、観客はシネマスコアでC-と低評価。世界累計興収は1,020万ドルでこの週末を終えた。
ソニー・ユニバースの他の作品では、『ガーフィールド ザ・ムービー』が全世界で2,200万ドルのデビューを飾った。DNEGとアルコン・エンタテインメントの共同製作で、5月24日に全米公開される本作は、クリス・プラットがラザニアが大好きな猫の声を演じる。コロンビア・ピクチャーズが中国を除く全世界で配給する。
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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。