大泉洋『ディア・ファミリー』完成披露は脱線しっ放しも感動作を強調「勇気の出る素晴らしい作品」

『ディア・ファミリー』完成披露試写会の様子
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俳優の大泉洋が主演の映画『ディア・ファミリー』の完成披露試写会が13日、東京国際フォーラムで行われた。大泉は共演の菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、上杉柊平、SixTONESの松村北斗、光石研、月川翔監督とともに舞台挨拶。「重たい話ではありますが、見終わった後に勇気の出る素晴らしい作品です」と自信たっぷりに語った。

先天性の心臓疾患で余命10年と告げられた次女のために、自ら人工心臓を作ろうと奔走する町工場経営の父親を軸にした家族の物語。実話がベースになっており、完成した作品について「撮っている時から手応えはあったが、監督の手腕で多くのシーンで胸が熱くなり愛情にあふれた映画になった」と誇らしげに語った。

母親役の菅野も、「映画の持っている力というか、つらい現実を乗り越えて前を向いて生きていこうエールをくれる作品。素直にいい映画と言えます」と断言。次女役の福本は、「脚本を読んで実話とは思えなかったけれど、お父さんがこんなに頑張っているんだと改めて映像で感じた」と振り返った。

主演の大泉洋(左)と菅野美穂(右)

カテーテルの研究をする医師役の松村は、「客観的に見られて、かなり感動した。消費的なものではなく、ずっと残る財産になる感動です」と強調。すると大泉が、「それはひとごととして見たってこと?」とツッコミを入れると、松村も「言葉が悪い。ドレスアップしてお届けしたのに、テレビで見ていてもお会いしても言葉が悪い」と応戦。ここからトークが脱線し始め“大泉劇場”が開幕した。

松村にとって大泉はあこがれの存在だが、大泉は「役者として参加する時はなるだけ地味な格好をして行くと言っていたのを何かで見たけれど、僕の現場にはめちゃくちゃハイブランドを着てきた」とぼやく。松村も「毎日白のスエットでしたよ」ときっぱり否定した。

SixTONES 松村北斗

大泉の矛先は先輩の光石にも向けられ、「久しぶりにメールがきて、僕の背中を追っていた青年の芝居に泣かされるとは思わなかったと書かれていたけれど、背中を追いかけたことなんてないからね。この人はいつもふざけているんです」と暴露。会場は爆笑の連続だったが、「これから見る皆さんへの舞台挨拶ではなかった。全てを忘れて、まっさらな気持ちで見てください」と反省を踏まえ懇願した。

『ディア・ファミリー』は6月14日から全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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