アレック・ボールドウィン、映画『Rust』の事故を乗り越えトリノ映画祭で生涯功労賞を受賞
イタリアで開幕したトリノ映画祭で最も注目されている俳優は、名誉賞を受賞するシャロン・ストーンでも、映画『ウィズアウト・ブラッド/ Without Blood(原題)』の監督として訪れるアンジェリーナ・ジョリーでもなく、アレック・ボールドウィンである。
アレック・ボールドウィンは、2021年10月21日、映画『Rust(原題)』の撮影中に起きた悲劇的な事故により、ボールドウィンは過失致死の罪で訴追されていたが、今年8月にその訴えが棄却された。この事故では、撮影監督のハリーナ・ハッチンズが、ボールドウィンが発射した小道具のリボルバーから放たれた実弾によって命を落とた。本来、この銃には空砲が装填されているはずだった。しかし、誤って実弾が発射され、監督のジョエル・ソウザにも当たり、肩に重傷を負ったが、幸いにも脊椎への直撃は避けられた。
ボールドウィンは月曜日にイタリア北部の町トリノに到着し、トリノ映画祭の名誉ある生涯功労賞「ステラ・ア・モーレ」を受賞する。受賞に際して、国際メディア向けの記者会見に登場し、1990年のスリラー映画『レッド・オクトーバーを追え!』の上映に出席する予定。
映画『Rust』は、ポーランド・トルンで開催されたカメライメージ映画祭で初上映され、ボールドウィンは不在であったが、熱烈な反響を得た。この上映には、監督のジョエル・ソウザと新しい撮影監督ビアンカ・クラインが出席し、上映前には、事故で亡くなったハッチンズを追悼する1分間の黙祷が捧げられた。
上映の際、撮影監督ハリーナ・ハッチンズの親しい友人であり、彼女についてのドキュメンタリーを制作中のレイチェル・メイソンが登場し、「この映画は事故後、多くの論争と困難に直面しました」と述べ、ソウザ監督とクライン監督を「悲劇を乗り越え、この映画を完成させた真の英雄」と称えた。
トリノ映画祭は、現地時間11月22日~30日まで開催される。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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