【米アカデミー賞 2024】“ケン”大集合、トランプ批判、あの俳優犬も…記憶に残る瞬間9選
今年の米アカデミー賞授賞式は、笑いあり、涙ありの記憶に残る瞬間が数々誕生した。
以下、映画『バービー』のケン役、ライアン・ゴズリングの生パフォーマンスから、“ほぼ全裸”になったジョン・シナ、名優アル・パチーノの作品賞発表まで、選りすぐりの名場面9つを一挙ご紹介。
「I’m Just Ken」生歌唱でケンが大集合
授賞式当日、映画『バービー』のヒット曲「I’m Just Ken」をマーク・ロンソン、そして特別ゲストとして登場したスラッシュとともに生披露したゴズリング。
さらにパフォーマンスには、シム・リウ、キングズリー・ベン=アディルら同作で同じくケン役を演じた俳優陣が参加し、“リーダー”のゴズリングと再会を果たした。
All the Kens come together during Ryan Gosling's performance of "I'm Just Ken" at the 2024 #Oscars pic.twitter.com/kxa5oURqlz
— The Hollywood Reporter (@THR) March 11, 2024
司会者がトランプを生批判
アワードの終盤、「私に対する感想が届いたんだ」と語り出した司会者のジミー・キンメル。そして、トランプ前大統領がSNSにシェアした投稿を読み上げた。
「J・キンメルよりも、最低な司会者はいない。彼のオープニングモノローグは、絶対になれっこない人間に必死になろうとしている平均以下の人間のものだった」
そして、投稿を読み上げたキンメルは、「ご視聴いただき、ありがとう…服役は終わったのかな?」と切り返した。
Jimmy Kimmel calls out Donald Trump at the 2024 #Oscars pic.twitter.com/bAGWxUFg9P
— The Hollywood Reporter (@THR) March 11, 2024
名俳優犬がサプライズ登場
映画『落下の解剖学』に出演し、賞シーズンで注目を浴びた俳優犬メッシ。授賞式が幕を開け、司会のキンメルがモノローグを始めた数分後、メッシの姿が映し出された。
メッシは以前、授賞式への不参加が伝えられていたものの、当日にサプライズで出席を果たした。
#Messi from #AnatomyofaFall makes his #Oscars debut following reports that he wasn't invited to the ceremony pic.twitter.com/HD1kZc0Ghx
— The Hollywood Reporter (@THR) March 10, 2024
ジョン・シナが“ほぼ全裸”に
衣装デザイン賞の発表の時間が来ると、司会者のキンメルが「もし、裸の男がステージを駆け抜けたらクレイジーですよね」と“前フリ”。1974年のオスカーでは、ロバート・オペルという男性が全裸で舞台に乱入した事件が起きたのだ。
すると、同賞のプレゼンターのシナが頭をひょっこりと出し、「こんなセンスのないアイデアを出すなんて、恥を知った方がいい」とチクリ。キンメルとしばらくやり取りした後、下半身を受賞者の名前が記された封筒で隠しながら、ぎこちなく全裸でマイクの方に進み出た。
Here’s how John Cena went from fully naked (!!!) to partially clothed while costume design nominees reel played. Jimmy Kimmel really did help. #Oscars pic.twitter.com/dZPA7qmbgf
— Chris Gardner (@chrissgardner) March 11, 2024
その後、ノミネート者の名前が読み上げられている間に、シナはドレープの服を着せてもらっていた。
エマ・ストーンがジョークに“不満”?
エマ・ストーン主演作『哀れなるものたち』の紹介映像が流れた後、司会のキンメルが「テレビで放映できるのは、これがすべてです」と伝えた。
同作には、ベッドシーンやヌード描写が含まれており、キンメルはそのことに言及したとみられた。しかし、ネットでは“ストーンが不快感を示しているのでは?”との憶測が広がった。
一部の人々は、ストーンが隣に座る夫の方を向いて「What a prick」(なんて嫌な奴)と伝えたのではないかと予想していた。
『バービー』監督の“冷遇”を非難
司会者のキンメルが、オープニングモノローグで『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督の“ノミネート漏れ”を非難した。
「今や、バービーはフェミニストのアイコンとなった。それは、多くの人々が監督賞にノミネートされるべきだったと考えているG・ガーウィグのおかげ」と伝えると、会場の人々から割れんばかりの拍手喝采が巻き起こった。
Greta Gerwig and Margot Robbie get recognized by Jimmy Kimmel following their #Oscars snubs pic.twitter.com/E6dmxgcNW5
— The Hollywood Reporter (@THR) March 10, 2024
すると、キンメルは「そうやって拍手をしているけれど、彼女に投票しなかったのは君たちだからね。関係ないフリはやめときな」と冗談交じりに語った。
アル・パチーノが“読み飛ばし”?
作品賞のプレゼンターとして登場したアル・パチーノ。通常なら、受賞作を発表する前にノミネート作品を読み上げることになっているが、パチーノは手順をスキップした。
そして、封筒を開け「『オッペンハイマー』という文字が見える」と伝え、受賞作が明かされることとなった。
#Oppenheimer wins the award for Best Picture at the 2024 #Oscars pic.twitter.com/0tjARZH4gu
— The Hollywood Reporter (@THR) March 11, 2024
一方で、パチーノは当日中に声明を出し、ノミネート作の読み上げを省略したのは、プロデューサーの意図であったことを明かした。
ビリー・アイリッシュが2度受賞の最年少記録
映画『バービー』の挿入歌「What Was I Made For?」で、歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュ(22)と兄フィニアス(26)。2022年以来、2度目の同賞受賞を果たし、オスカーに2度輝いた受賞者の最年少記録を更新した。
ステージに上がったアイリッシュは、再受賞は「予想していなかった」としながら、「非常に幸運で、光栄に思います」と思いを述べた。
『ジュラシック・パーク』はドキュメンタリー?
長編&短編ドキュメンタリー映画賞のプレゼンターとして登場したケイト・マッキノンとアメリカ・フェレーラ。
“『ジュラシック・パーク』シリーズはフィクションで、恐竜はCG”と知らされたマッキノンが、「(シリーズ出演者の)ジェフ・ゴールドブラムは本物なの?」と尋ねると、フェレーラが「いいえ」と冗談交じりに答えた。
そして、マッキノンが「じゃあ、私がヌード写真を送った相手は誰なの?」と聞くと、観客席にいたスピルバーグが自らを指さし、会場は笑いの渦に包まれた。
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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌