第82回ゴールデングローブ賞 受賞者一覧
ゾーイ・サルダナ、キーラン・カルキン、ジーン・スマート、ジェシカ・ガニング、真田広之、浅野忠信が現時点での受賞者に名を連ねている。
ニッキー・グレイサーが司会を務める今年の第82回ゴールデングローブ賞では、27のカテゴリーで賞が授与される予定である。
放送前の段階で、最多10部門にノミネートされた『エミリア・ペレス(Emilia Pérez)』が他の作品を圧倒していた。
これは、昨年9部門でノミネートされた『バービー』を超え、コメディまたはミュージカル映画としての記録を更新したものである。
また、テレビ作品では『流シェフのファミリーレストラン』が5部門で最多ノミネートとなっている。
金曜日の夜、ヴィオラ・デイヴィスがセシル・B・デミル賞を受賞し、テッド・ダンソン(『グランパは新米スパイ』)がキャロル・バーネット賞を受賞した。これらの賞は例年、放送中に発表されていたが、今年はゴールデングローブ初の「ゴールデン・ガラ」で特別セレモニーとして行われた。
このイベントには、ジェーン・フォンダ、メリル・ストリープ、メアリー・スティーンバージェン、キャロル・バーネット、アンソニー・アンダーソン(『ブラッキッシュ』)、シンガーソングライターのベイビーフェイスらが参加した。
今年は、長年支援を続けてきたハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が資産や権利をディック・クラーク・プロダクションズおよびエルドリッジに譲渡した後、初めてのゴールデングローブ賞授賞式である。
これに伴い、ノミネート作品と受賞者を選ぶのは、世界各国を代表する記者による多様な人種・民族の投票者グループとなっている。(現在、ゴールデングローブ賞はディック・クラーク・プロダクションズが所有および制作しており、同プロダクションはペンスキー・メディア・エルドリッジに属する。)
第82回ゴールデングローブ賞は、ビバリーヒルトンホテルからCBSで生放送され、Paramount+でストリーミング配信されている。
エミー賞受賞プロデューサーのグレン・ワイズとリッキー・キルシュナーが、2年連続でショーランナーを務めている。
以下に2025年第82回ゴールデングローブ賞のノミネート、受賞者一覧は下記の通り。
第82回ゴールデングローブ賞【映画部門】受賞一覧
◆作品賞(ドラマ部門)
『ブルータリスト』(A24)
- 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(サーチライト・ピクチャーズ)
- 『教皇選挙』(フォーカス・フィーチャーズ)
- 『デューン 砂の惑星 PART2』(ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ)
- 『ニッケル・ボーイズ(原題)』(オリオン・ピクチャーズ/アマゾンMGMスタジオ)
- 『セプテンバー5』(パラマウント・ピクチャーズ)
◆作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
『エミリア・ペレス(Emilia Pérez)』(Netflix)
- 『Anora アノーラ』(ネオン)
- 『チャレンジャーズ』(アマゾンMGMスタジオ)
- 『リアル・ペイン~心の旅~』(サーチライト・ピクチャーズ)
- 『The Substance』(Mubi)
- 『ウィキッド ふたりの魔女』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
◆アニメ映画賞
『Flow』(Sideshow/Janus Films)
- 『インサイド・ヘッド2』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 『Memoir of a Snail』(IFC Films)
- 『モアナと伝説の海2』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない』(Netflix)
- 『野生の島のロズ』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
◆興行成績賞
『ウィキッド ふたりの魔女』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『エイリアン:ロムルス』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 『ビートルジュース ビートルジュース』(ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ)
- 『デッドプール&ウルヴァリン』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(パラマウント・ピクチャーズ)
- 『インサイド・ヘッド2』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 『ツイスターズ』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
- 『野生の島のロズ』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
◆外国語映画賞
『Emilia Pérez』(Netflix)– フランス
- 『All We Imagine as Light』(Sideshow/Janus Films)– アメリカ/フランス/インド
- 『The Girl With the Needle』(Mubi)– ポーランド/スウェーデン/デンマーク
- 『I’m Still Here』(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)– ブラジル
- 『The Seed of the Sacred Fig』(ネオン)– アメリカ/ドイツ
- 『Vermiglio』(Sideshow/Janus Films)– イタリア
◆主演女優賞(ドラマ部門)
フェルナンダ・トーレス(『I’m Still Here』)
- パメラ・アンダーソン(『The Last Showgirl』)
- アンジェリーナ・ジョリー(『Maria』)
- ニコール・キッドマン(『ベイビーガール』)
- ティルダ・スウィントン(『ザ・ルーム・ネクスト・ドア 』)
- ケイト・ウィンスレット(『Lee』)
◆主演男優賞(ドラマ部門)
エイドリアン・ブロディ(『ブルータリスト』)
- ティモシー・シャラメ(『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』)
- ダニエル・クレイグ(『Queer/クィア』)
- コールマン・ドミンゴ(『Sing Sing』)
- レイフ・ファインズ(『教皇選挙』)
- セバスチャン・スタン(『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』)
◆主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
デミ・ムーア(『The Substance』)
- エイミー・アダムス(『Nightbitch』)
- シンシア・エリヴォ(『ウィキッド ふたりの魔女』)
- カルラ・ソフィア・ガスコン(『Emilia Pérez』)
- ミッキー・マディソン(『Anora アノーラ』)
- ゼンデイヤ(『チャレンジャーズ』)
◆主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
セバスチャン・スタン(『A Different Man』)
- ジェシー・アイゼンバーグ(『リアル・ペイン~心の旅~』)
- ヒュー・グラント(『Heretic』)
- ガブリエル・ラベル(『Saturday Night』)
- ジェシー・プレモンス(『憐れみの3章』)
- グレン・パウエル(『ヒットマン』)
◆助演女優賞
ゾーイ・サルダナ(『Emilia Pérez』)
- セレーナ・ゴメス(『Emilia Pérez』)
- アリアナ・グランデ(『ウィキッド ふたりの魔女』)
- フェリシティ・ジョーンズ(『ブルータリスト』)
- マーガレット・クアリー(『The Substance』)
- イザベラ・ロッセリーニ(『教皇選挙』)
◆助演男優賞
キーラン・カルキン(『A Real Pain』)
- ユーラ・ボリソフ(『Anora アノーラ』)
- エドワード・ノートン(『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』)
- ガイ・ピアース(『ブルータリスト』)
- ジェレミー・ストロング(『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』)
- デンゼル・ワシントン(『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』)
◆監督賞
ブレイディ・コーベット(『ブルータリスト』)
- ジャック・オーディアール(『Emilia Pérez』)
- ショーン・ベイカー(『nora アノーラ』)
- エドワード・バーガー(『教皇選挙』)
- コラリー・ファルジョー(『The Substance』)
- パヤル・カパディア(『All We Imagine as Light』)
◆脚本賞
ピーター・ストローハン(『教皇選挙』)
- ジャック・オーディアール(『Emilia Pérez』)
- ショーン・ベイカー(『nora アノーラ』)
- ブレイディ・コーベット、モナ・ファストヴォルド(『ブルータリスト』)
- ジェシー・アイゼンバーグ(『リアル・ペイン~心の旅~』)
- コラリー・ファルジョー(『The Substance』)
◆作曲賞
トレント・レズナー、アティカス・ロス(『チャレンジャーズ』)
- フォルカー・ベルテルマン(『教皇選挙』)
- ダニエル・ブルンバーグ(『ブルータリスト』)
- クリス・バウアーズ(『野生の島のロズ』)
- クレモン・デュコル、カミーユ(『Emilia Pérez』)
- ハンス・ジマー(『デューン 砂の惑星 PART2』)
◆主題歌賞
「Mi Camino」 – 『Emilia Pérez』; 作詞・作曲:クレモン・デュコル、カミーユ
- 「Beautiful That Way」 – 『The Last Showgirl』; 作詞・作曲:アンドリュー・ワイアット、マイリー・サイラス、リッケ・ザクリーション
- 「Compress / Repress」 – 『チャレンジャーズ』; 作詞・作曲:トレント・レズナー、アティカス・ロス、ルカ・グァダニーノ
- 「El Mal」 – 『Emilia Pérez』; 作詞・作曲:クレモン・デュコル、カミーユ、ジャック・オーディアール
- 「Forbidden Road」 – 『BETTER MAN/ベター・マン』; 作詞・作曲:ロビー・ウィリアムズ、フレディ・ウェクスラー、サシャ・スカーベック
- 「Kiss The Sky」 – 『野生の島のロズ』; 作詞・作曲:デラシー、ジョーダン・K・ジョンソン、ステファン・ジョンソン、マレン・モリス、マイケル・ポラック、アリ・タンポジ
第82回ゴールデングローブ賞【テレビドラマ部門】受賞一覧
◆作品賞(ドラマ部門)
『SHOGUN 将軍』(FX/Hulu)
- 『ジャッカルの日』(Peacock)
- 『ザ・ディプロマット』(Netflix)
- 『Mr. & Mrs. スミス』(Prime Video)
- 『窓際のスパイ』(Apple TV+)
- 『イカゲーム』(Netflix)
◆作品賞(ミュージカル・コメディシリーズ部門)
『Hacks』(HBO/Max)
- 『アボット・エレメンタリー』(ABC)
- 『一流シェフのファミリーレストラン』(FX/Hulu)
- 『ザ・ジェントルマン』(Netflix)
- 『こんなのみんなイヤ!』(Netflix)
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』(Hulu)
◆作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
『私のトナカイちゃん』(Netflix)
- 『ディスクレーマー 夏の沈黙』(Apple TV+)
- 『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』(Netflix)
- 『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(HBO/Max)
- 『リプリー』(Netflix)
- 『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』(HBO/Max)
◆女優賞(ドラマ部門)
アンナ・サワイ(『SHOGUN 将軍』)
- キャシー・ベイツ(『Matlock』)
- エマ・ダーシー(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』)
- マヤ・アースキン(『Mr. & Mrs. スミス』)
- キーラ・ナイトレイ(『ブラック・ダヴ』)
- ケリー・ラッセル(『ザ・ディプロマット』)
◆男優賞(ドラマ部門)
真田広之(『SHOGUN 将軍』)
- ドナルド・グローヴァー(『Mr. & Mrs. スミス』)
- ジェイク・ギレンホール(『推定無罪』)
- ゲイリー・オールドマン(『窓際のスパイ』)
- エディ・レッドメイン(『ジャッカルの日』)
- ビリー・ボブ・ソーントン(『Landman』)
◆女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
ジーン・スマート(『Hacks』)
- クリステン・ベル(『こんなのみんなイヤ!』)
- クインタ・ブランソン(『アボット・エレメンタリー』)
- アイヨ・エデビリ(『一流シェフのファミリーレストラン』)
- セレーナ・ゴメス(『マーダーズ・イン・ビルディング』)
- キャスリン・ハーン(『アガサ・オール・アロング』)
◆男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
ジェレミー・アレン・ホワイト(『一流シェフのファミリーレストラン』)
- アダム・ブロディ(『こんなのみんなイヤ!』)
- テッド・ダンソン(『A Man on the Inside』)
- スティーブ・マーティン(『マーダーズ・イン・ビルディング』)
- ジェイソン・シーゲル(『シュリンキング:悩めるセラピスト』)
- マーティン・ショート(『マーダーズ・イン・ビルディング』)
◆女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
ジョディ・フォスター(『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』)
- ケイト・ブランシェット(『ディスクレーマー 夏の沈黙』)
- クリスティン・ミリオティ(『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』)
- ソフィア・ベルガラ(『グリゼルダ』)
- ナオミ・ワッツ(『フュード/確執 ベティ vs ジョーン』)
- ケイト・ウィンスレット(『ザ・レジーム / 壊れゆく政権』)
◆男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
コリン・ファレル(『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』)
- リチャード・ガッド(『私のトナカイちゃん』)
- ケヴィン・クライン(『ディスクレーマー 夏の沈黙』)
- クーパー・コック(『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』)
- ユアン・マクレガー(『モスクワの伯爵』)
- アンドリュー・スコット(『リプリー』)
◆助演女優賞(シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門)
ジェシカ・ガニング(『私のトナカイちゃん』)
- リザ・コロン=ザイアス(『一流シェフのファミリーレストラン』)
- ハンナ・アインビンダー(『Hacks』)
- ダコタ・ファニング(『リプリー』)
- アリソン・ジャネイ(『ザ・ディプロマット』)
- カリ・リース(『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』)
◆助演男優賞(シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門)
浅野忠信(『SHOGUN 将軍』)
- ハビエル・バルデム(『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』)
- ハリソン・フォード(『シュリンキング:悩めるセラピスト』)
- ジャック・ロウデン(『窓際のスパイ』)
- ディエゴ・ルナ(『ラ・マキーナ 崖っぷちのボクサー』)
- エボン・モス=バクラック(『一流シェフのファミリーレストラン』)
◆スタンドアップコメディ賞
アリ・ウォン(『Ali Wong: Single Lady』)
- ジェイミー・フォックス(『Jamie Foxx: What Had Happened Was』)
- ニッキー・グレイザー(『Nikki Glaser: Someday You’ll Die』)
- セス・マイヤーズ(『Seth Meyers: Dad Man Walking』)
- アダム・サンドラー(『Adam Sandler: Love You』)
- ラミー・ユセフ(『Ramy Youssef: More Feelings』)
※本記事は英語の記事をもとにしています。
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