佐藤二朗が原作・脚本・主演『名無し』完成披露、「人間の存在という根源的なものを揺らしかねない変な映画」
俳優の佐藤二朗が原作・脚本・主演を兼ねた映画『名無し』の完成披露試写会が4月27日、東京・内幸町のイイノホールで開催された。

佐藤二朗は共演のSUPER EIGHTの丸山隆平、佐々木蔵之介、城定秀夫監督とともに上映前の舞台挨拶に登壇。「5年前に独りでうじうじ書いていた物語がスタッフ、キャストのおかげで一つの形にしてもらった」と感激の面持ちで話した。
「山田太郎」と名乗る無差別大量殺人犯が右手にある特殊能力を持っていたことから、警察の捜査が翻ろうされていくサスペンス。「賛否が分かれる作品だと思うが、関係者は皆絶賛してくれる。そんなはずはない。たくさん(人が)死ぬしね」と自嘲を交えて語った。

山田太郎の名付け親となる警察官役の丸山隆平は、「30年くらいこの仕事をしているが、こんな脚本は初めてで戸惑いがありつつ、二朗さんの思いのこもった作品の一部を担わせていただくプレッシャーと覚悟を持って臨んだ」と述懐。「血がいっぱい出て、人がボコボコにされる映画は大好物。でも、人の心を打ったり、テーマに届くものがある素敵な映画。たくさんの人に見てもらうことに意味がある」と呼びかけた。
佐々木蔵之介は、佐藤とは駆け出しの頃から切磋琢磨してきた盟友で、捜査の中心を担う刑事という役どころ。「明らかにフィクションで己が出ているのに、見終わって生温かい現実味を帯びたような感覚になった。リアリティのある見たことのない映画になっていた」と絶賛した。

城定秀夫監督は、佐藤と共同で脚本も執筆し「これ、やっていいのと思ったが、二朗さんの熱が企画を通した。やっていいんだという喜びがあり、現場は凄く楽しくて安産でした」と満足げ。「予想していたより変で面白い映画ができたと自負しています」と自信のほどをうかがわせた。
佐藤も、「取材で見どころやテーマをたくさん聞かれるが、あまり言葉にしたくない。人間の存在という根源的なものを揺らしかねない変な映画です」と同意。自身の右手をかたどった実物大のオブジェが登場し、苦笑する一幕もあったが、「さまざまな解釈ができるので、賛でも否でも感想が楽しみ。ぜひ皆で育ててほしい」とアピールした。
映画『名無し』は、2026年5月22日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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