「WOWOW BRIDGE」、ドラマ版『ニューロマンサー』ほか海外作品2本を共同製作 日本ロケを積極的に支援 

『TOKYO VICE』写真: COURTESY OF MAX
渡辺謙、アンセル・エルゴート、『TOKYO VICE』写真: COURTESY OF MAX
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昨夏にWOWOWによって設立されたWOWOW BRIDGE合同会社が、大人気ドラマ『FBI: インターナショナル』のシリーズ最終話の東京ロケのプロダクション業務を担当することが分かった。

同社は、最近撮影が終了したスカイダンスおよびアノニマス・コンテンツによる期待のSFドラマ『ニューロマンサー』(Apple TV+にて世界配信予定)も手がけている。

日本ロケ支援事業への本格参入

『TOKYO VICE』シーズン2 写真: Courtesy of Max
アンセル・エルゴート、渡辺謙、『TOKYO VICE』シーズン2 写真: Courtesy of Max

WOWOWは昨年、日本を舞台とした実写コンテンツへの関心の高まりを背景に、国内での撮影を希望する海外映画・テレビプロジェクト向けにフルサポート体制を提供する目的で、WOWOW BRIDGE合同会社を設立した。

同社が制作支援事業に踏み切ったのは、高い評価を獲得したドラマ『TOKYO VICE』の共同プロデューサーとしての経験が基盤となっている。WOWOWの国際共同制作・買付に携わっている鷲尾賀代チーフプロデューサーが、同作の日本誘致と現地の人的ネットワーク構築に大きく貢献した。

国際制作インセンティブの活用

映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』写真:Niko Tavernise/Paramount Pictures
映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』写真:Niko Tavernise/Paramount Pictures

WOWOW BRIDGEの戦略において重要なのは、新たに開始された日本の国際制作支援制度(インセンティブ)の存在だ。この制度では、条件を満たす支出に対して最大50%のキャッシュリベート(上限10億円)が提供される。

同社は、これまで手がけた3件のプロジェクトすべてにおいて、インセンティブを獲得。鷲尾氏は、2022年の『TOKYO VICE』シーズン1の撮影に至るまでの数年間にわたり、制度の創設に尽力してきた。

最近では、『TOKYO VICE』や映画『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』など様々な国際制作の実績を持つMitsutoshi Hamazaki氏をラインプロデューサーとして迎え入れた。

鷲尾氏は、「私は『TOKYO VICE』シーズン1の現場でHamazaki氏の存在がいかに不可欠であったかを身をもって実感しました。彼こそが、日本で最も優れたラインプロデューサーだと信じています。ともに国際制作を支える最強のチームを築いていきます」とコメントしている。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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