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ティム・カリーの代表作10選 『IT/イット』『ロッキー・ホラー・ショー』など名作を振り返る

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ティム・カリーの代表作10選 『IT/イット』『ロッキー・ホラー・ショー』など名作を振り返る
『ロッキー・ホラー・ショー』より 写真:Movie Poster Image Art/Getty Images
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『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン・フルター役や『IT/イット』のペニーワイズ役で知られる俳優ティム・カリーが、80歳で死去した。映画、テレビ、舞台、声優として幅広く活躍したカリーのキャリアから、忘れがたい代表作を振り返る。

『ロッキー・ホラー・ショー』(1975)

ティム・カリーの名を語るうえで欠かせないのが、カルト的人気を誇るミュージカル映画『ロッキー・ホラー・ショー』だ。

カリーは、「トランスセクシュアル星」からやって来たという設定のフランクン・フルター博士を演じ、強烈な存在感を放った。公開当初は興行的に振るわなかったものの、その後、観客参加型の上映イベントなどを通じて熱狂的な支持を集め、現在ではカルト映画の金字塔として知られている。

同作の舞台版でもカリーはフランクン・フルター役を演じており、このキャラクターは俳優としての彼を象徴する代表役となった。日本でも『IT/イット』と並び、ティム・カリーを代表する作品の1つとして知られている。

舞台でも輝いたティム・カリー――『アマデウス』『マイ・フェイバリット・イヤー』『モンティ・パイソンのスパマロット』

『モンティ・パイソンのスパマロット』
『モンティ・パイソンのスパマロット』より 写真:Evan Agostini/Getty Images

映画だけでなく、カリーは舞台俳優としても高く評価された。キャリアを通じて、トニー賞に3度ノミネートされた。

1981年の舞台『アマデウス』では、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役を演じ、ミュージカル『マイ・フェイバリット・イヤー』ではアルコール依存症の俳優アラン・スワン役を担当。さらに『モンティ・パイソンのスパマロット』ではアーサー王役を演じ、シカゴ、ニューヨーク、ロンドンの舞台に立った。

『アニー』(1982)

ミュージカル映画『アニー』では、キャロル・バーネット演じるミス・ハニガンの弟、ルースター・ハニガン役で出演。孤児のアニーを利用してダディ・ウォーバックスから金をだまし取ろうとする悪役を、持ち前のユーモアを交えて演じた。

バーネット、バーナデット・ピーターズとともに「Easy Street」を披露する場面も印象的で、ティム・カリーのミュージカル俳優としての魅力を存分に味わえる1作となっている。

『殺人ゲームへの招待』(1985)

ボードゲーム「クルード(Clue)」を原作とする『殺人ゲームへの招待』では、屋敷の執事ワズワース役を演じた。

殺人事件の謎を追うなかで、カリーは身体を張ったコメディー演技を披露。アイリーン・ブレナン、マデリーン・カーン、クリストファー・ロイドら個性豊かなキャストとのアンサンブルも見どころだ。カリーは同作で、シリアスな悪役だけでなく、コメディー俳優としても卓越した才能を持つことを印象づけた。

『IT/イット』(1990)

ティム・カリーのもう1つの代名詞といえるのが、スティーヴン・キング原作のテレビ映画『IT/イット』で演じたペニーワイズだ。

ABCで放送された2部構成の作品で、カリーは恐ろしいピエロの姿をした邪悪な存在を怪演。低くしゃがれた声や独特の表情によって、ペニーワイズを忘れがたいホラーキャラクターとして作り上げた。

後年の回想録では、実はピエロが「嫌い」だと明かしつつも、原作のスティーヴン・キングと作品そのものには敬意を抱いていたことを語っている。日本の視聴者にとっても、ティム・カリーの代表作として特に印象深い1作だ。

『ホーム・アローン2』(1992)

大ヒット作『ホーム・アローン』の続編『ホーム・アローン2』では、ニューヨークのプラザホテルに勤めるコンシェルジュ、ヘクター役を演じた。

マコーレー・カルキン演じるケビン・マカリスターを怪しみ、ホテルのスタッフとともに彼を追及するものの、ケビンの仕掛けた録音テープに翻弄される。ティム・カリーらしい表情豊かなコメディー演技が光る人気作の1つだ。

『ハウス・オブ・クリプト』(1994)

ホラーアンソロジーシリーズ『ハウス・オブ・クリプト』のエピソード「Death of Some Salesman」では、ティム・カリーが殺人を重ねる一家の母、父、娘という3役を演じ分けた。

1つのエピソードでまったく異なる3人の人物を演じた演技は高く評価され、ドラマシリーズ部門のゲスト男優賞でプライムタイム・エミー賞にノミネートされた。

『レジェンド/光と闇の伝説』(1985)

リドリー・スコット監督、トム・クルーズ主演のファンタジー映画『レジェンド/光と闇の伝説』では、闇の王ダークネス役を担当した。

永遠の闇をもたらそうとするダークネスは、カリーのキャリアでも屈指の強烈な悪役だ。全身を覆う特殊メイクには約5時間半を要したとされ、その圧倒的なビジュアルと演技は作品の大きな見どころとなった。

公開当時の興行成績は振るわなかったが、ティム・カリーの特殊メイクをはじめ、その独特な世界観でも注目を集め、現在ではカルト的人気を持つ作品としても知られている。

『マペットの宝島』(1996)

『宝島』をマペット流にアレンジした『マペットの宝島』では、ティム・カリーが海賊ロング・ジョン・シルバーを演じた。

カリーは後年、この作品への出演を特にお気に入りの演技経験の1つとして挙げている。人間の俳優とマペットたちが共演する独特の世界観のなかで、カリーはコミカルかつ魅力的な悪役を生き生きと演じた。

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』オーディオブック(2005)

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』

俳優としてだけでなく、ティム・カリーはナレーター、声優としても幅広く活動した。

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』第1作のオーディオブックでは朗読を担当し、その演技が評価され、グラミー賞の最優秀児童向け朗読アルバム賞にノミネートされた。

『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2012〜2014)

晩年まで声優として活動を続けたカリーは、アニメーションシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』シーズン5と6で、パルパティーン最高議長/ダース・シディアスの声を担当した。

『ベン10』『トランスフォーマー レスキューボッツ』など数多くのアニメーション作品に参加してきたカリーにとっても、『スター・ウォーズ』シリーズへの参加は、声優としてのキャリアを代表する仕事の1つとなった。

『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン・フルターから、『IT/イット』のペニーワイズ、ミュージカルの舞台、そしてアニメーションまで――ティム・カリーは、常に強烈な個性を持つキャラクターに命を吹き込んできた。80歳での死去を受け、改めてその幅広いキャリアと数々の代表作を振り返りたい。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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