デクスター・フレッチャー監督、『紳士同盟』を現代版リメイクへ|『ロケットマン』の次なる挑戦

エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』(2019年)で知られるデクスター・フレッチャーが、パラマウント・ピクチャーズによる『紳士同盟(原題:The League of Gentlemen)』(1960年)のリメイク版で監督を務めることが明らかになった。
脚本を手がけたのは、『モアナと伝説の海2』(2024年)で物語原案の功績を認められ、同作を世界興行収入10億ドル(約1,486億円※)を超える大ヒットに導いたベック・スミスである。
※2025年9月3日付の為替レートに基づき算出しています。
『紳士同盟(原題:The League of Gentlemen)』は、1960年に公開された同名映画を現代的に再構築する長編企画である。オリジナル版は、1958年にジョン・ボーランドが発表した小説を映画化した作品で、元英国陸軍将校たちがロンドンの銀行強盗を企てる物語を描いている。ジャック・ホーキンスやリチャード・アッテンボローらが出演していた。
製作陣には縁のある名前が集結
オペラや演劇のプロデューサーとして知られ、フレッチャーの妻でもあるダリア・イベルハウプタイテがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねる。また、オリジナル版で主演を務めたリチャード・アッテンボローの息子マイケル・アッテンボロー、そして脚本家ブライアン・フォーブスの娘エマ・フォーブスもエグゼクティブ・プロデューサーに就任している。
フレッチャーは本企画に2024年初頭から関わっていたが、その事実が明らかになったのは最近のことである。本作はもともとスカイダンスで開発が進められていたが、合併の影響によりパラマウントに移行した。
脚本家と監督の経歴
脚本を担当するベック・スミスは、マーベルの脚本家育成プログラム出身であり、これまでに複数の企画開発に携わってきた。代表的なものに、Netflix向けのマーク・ミラー原作コミック『リボーン(原題)』の実写化企画や、ニュー・ラインによるDC/ヴァーティゴ作品『100 Bullets(原題)』の映画化企画などがある。
一方、フレッチャーはもともと俳優としてキャリアをスタートさせ、その後映画監督へと転身した。初期の代表作には、タロン・エガートンとヒュー・ジャックマンが出演した『イーグル・ジャンプ』(2016年)がある。
高い評価を受けた『ロケットマン』に加え、フレディ・マーキュリー伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)ではブライアン・シンガーの後任監督としてメガホンを取ったことでも知られている。
直近では、クリス・エヴァンスとアナ・デ・アルマスを主演に迎えたApple TVとスカイダンスが製作した大作『ゴーステッド』(2023年)を手がけている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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