ディズニー新CEOダマロ初決算、次の成長エンジンはAIとディズニープラス
ディズニーの新CEO、ジョシュ・ダマロが就任後初めて四半期決算を発表した。2026年度第2四半期決算では市場予想を上回る増収増益を記録。あわせてダマロは、オリジナルIPの育成、ディズニープラスの強化、AI活用を軸に据えた中長期戦略を明らかにし、今後の事業方針をウォール街に示した。
ディズニー、2026年度第2四半期は市場予想を上回る
ウォルト・ディズニーは現地時間7日、2026年度第2四半期(3月3日締め)の決算を発表した。売上高は252億ドルで前年同期比7%増、部門営業利益は46億ドルで同4%増となり、市場予想を上回った。
事業別ではエンターテインメント部門が最も好調で、売上高は117億ドル(前年同期比10%増)、営業利益は13億ドル(同6%増)。テーマパークやリゾートなどを含むエクスペリエンス部門は売上高95億ドル(同7%増)、営業利益26億ドル(同5%増)だった。
一方、主にESPNを含むスポーツ部門は、売上高46億ドルで前年同期比2%増だったものの、営業利益は6億5,200万ドルと前年同期比5%減となった。
また、ディズニーは自社株買いの目標額を80億ドルへ引き上げ、調整後1株当たり利益(EPS)の年間成長率見通しも12%とした。
新CEOジョシュ・ダマロが示した3つの成長戦略
今回の決算で注目を集めたのは、CEOジョシュ・ダマロが示した長期ビジョンだ。ダマロとCFOのヒュー・ジョンストンは、新たな決算レターの中で、今後の成長を支える3つの柱を提示した。
1つ目は、長く愛されるIPと創造性への投資。
2つ目は、世界中の消費者との接点をよりシームレスで魅力的なものにすること。
3つ目は、先進技術を活用して物語づくりと収益性を高めることだ。
IP戦略では、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、『トイ・ストーリー5』、実写版『モアナと伝説の海』など既存人気シリーズへの投資を継続する一方で、新規IPの開発にも積極姿勢を示した。
その一例として挙げられたのが、ピクサーの新作『私がビーバーになる時』だ。ダマロは、批評家からの評価と観客の反応に手応えを示し、既存フランチャイズだけに依存しない姿勢を強調した。
ディズニープラスを中核に据えた配信戦略
ディズニーは、ディズニープラスを今後の事業戦略の中心に位置づけている。
単なるプレミアム動画配信サービスにとどまらず、よりパーソナルで没入感の高い体験を提供するプラットフォームへの進化を目指しているという。最近進めているユーザーインターフェース刷新やレコメンド機能の改善は、すでに利用者のエンゲージメント向上につながっていると説明した。
短尺の縦型動画サービス「Verts」もその一環として立ち上がった新施策だ。
また、ゲーム分野では『フォートナイト』内でディズニーキャラクターの人気が高いことにも触れ、両社の関係強化を改めて印象づけた。
なお、配信事業は引き続き黒字を維持しており、エンターテインメント配信部門の営業利益は5億8,200万ドルだった。
ディズニーが見据えるAI活用の可能性
ダマロはAIについても、ディズニーにとって「重要な長期的成長機会」と位置づけた。
同社によれば、AIの活用はコンテンツ制作、収益化、従業員の生産性向上、ゲストや消費者向け体験の改善、企業運営の5分野で可能性があるという。
さらに、OpenAIを含む外部企業との商業利用の可能性についても引き続き検討していることを明らかにした。
その一方で、AI導入にあたっては人間の創造性を中心に据え、クリエイターの権利や知的財産の価値を尊重する方針を強調している。
アブダビ新パーク計画に変更なし
テーマパーク事業については、新たに計画されているアブダビの新パークにも言及した。
ディズニーは、開発が長期に及ぶプロジェクトであることを踏まえ、現時点で計画に変更はないとしている。新経営体制のもとでも、グローバル展開の重要な柱として位置づけていることがうかがえる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 『アントマン』エヴァンジェリン・リリーがディズニー人員削減に懸念|AIが奪う“クリエイターの仕事”
- 『今際の国のアリス』のTHE SEVEN×ディズニーが複数年契約を締結!「日本発・世界基準」の作品を開発へ
- 歴代ディズニーチャンネル出身スターをまとめて紹介│あのセレブも子役出身だった!?
- 【2026年版】ディズニープラス配信作品おすすめ25選!話題の映画・シリーズを網羅
- 【2026年版】ディズニープラスおすすめ韓国ドラマランキング30選
