【訃報】アリス・ハーソンが95歳で死去、代表作に『ダラス』、『エレンの部屋』など
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米・俳優のアリス・ハーソンが95歳で死去。『ダラス』ではバーバラ・ベル・ゲデス演じるミス・エリー・ユーイングの親友役、『エレンの部屋』ではエレン・デジェネレス演じるキャラクターの母親役を務めた。
ハーソンは金曜日、カリフォルニア州のモーション・ピクチャー&テレビジョン・カントリー・ハウス&ホスピタルで亡くなったと息子のデビッド・ハーソンが米『ハリウッド・レポーター』に伝えた。彼女は約1年間、同施設に滞在していたという。
1969年から1993年にかけて、CBSの昼ドラマ『The Edge of Night(原題)』ではステファニー・マーティン役、NBCの『アナザー・ワールド』およびそのスピンオフ『Somerset』ではマーシャ・デイビス役、ABCの『ワン・ライフ・トゥ・リブ』ではアイリーン・シーゲル役、ABCの『ジェネラル・ホスピタル』ではミセス・ヴァン・ゲルダー役、ABCの『ラビング』ではリサ・ヘルマン博士役を務めた。
映画では、『プライベート・ベンジャミン』(1980年)でパラシュート部隊「ソーンバーズ」の指揮官であるソーンブッシュ大佐(ロバート・ウェバー)の妻役を演じ、『ナーズの復讐』(1984年)ではアンソニー・エドワーズ演じるギルバート・ロウの母親役を務めた。
ハーソンは、CBSの『ダラス』で1982年から1988年にかけて26話にわたり、ミス・エリーの親友であり、パンク・アンダーソン(モーガン・ウッドワード)の妻であるメイヴィス・アンダーソン役を演じた。彼女の実生活の夫であるスティーブン・エリオットも同作に出演し、弁護士スコッティ・デメレスト役を務めた。
その後、1994年から1998年まで放送されたシットコム『エレン』に28話にわたり出演し、ロイス・モーガン役を演じた。ロイスと夫のハロルド(スティーヴン・ギルボーン)は、娘が同性愛者であることを知らず、1997年4月放送の「The Puppy Episode」でその事実が明かされた。(このエピソードの直前に、エレン・デジェネレス自身もレズビアンであることを公表していた。)
Touchstone Television/Courtesy Everett Collection
ハーソンは1929年3月10日、ニューヨーク州ブルックリンでアリス・コリン・トーセルとして生まれ、ロングアイランドのウェスト・ヘンプステッドで育った。
1948年にアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツを卒業し、ニューハンプシャーのサマーストック劇場での舞台出演中に見出され、ナンシー・ウォーカー主演のミュージカル『オン・ザ・タウン』のツアー公演でルーシー・シュミーラー役に抜擢された。(同役は、ブロードウェイ版および1949年の映画版で『奥さまは魔女』のアリス・ピアースが演じていた。)
1952年、テレビのアンソロジーシリーズ『ホールマーク・ホール・オブ・フェイム』に出演し、後に作曲家スティーブン・シュワルツと共にブロードウェイ・ミュージカル『ピピン』を手掛けた脚本家と結婚(1970年代に離婚)。
1964年にブロードウェイに進出し、『荷物のない旅人』に出演。続いて1966年の『インベスティゲーション』に出演。この作品はフランクフルト・アウシュビッツ裁判を題材にした法廷劇で、前年にドイツとロンドンの14劇場で同時初演された。
1976年にロサンゼルスへ移住後、1992年にはNBCのシットコム『ホーム・ファイヤーズ』のレギュラーを務め、1996年から2006年まで『7th Heaven』でキャサリン・ヒックス演じるアニー・カムデンの母ジェニー・ジャクソン役として出演。その他、映画やドラマに多数出演。
舞台『荷物のない旅人』でスティーブン・エリオットと出会い、1980年に結婚。2005年に彼が亡くなるまで連れ添った。
息子のデビッド・ハーソン(ブロードウェイ脚本家)によると、彼女は常に「舞台女優であること」に誇りを持ち、昼ドラマでの多忙な仕事をこなしながら家族を育てたことに驚嘆していたという。彼女はもう一人の息子であるミュージシャンのクリストファー、孫のダニエルを遺している。
インスタグラムでは、『ジェネラル・ホスピタル』の俳優クリス・マッケナが追悼の言葉を寄せた。
「私たちは輝く魂と昼ドラ界の伝説を失いました。アリス・ハーソンは95年間、この世界に光をもたらしました。短い時間でしたが、彼女が私たちの人生の一部であったことに感謝しています。忘れがたい女性です。彼女の最後の言葉は、『観客がいるって素敵ね』でした。ありがとう、アリス。おやすみなさい」
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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