映画『口に関するアンケート』完成披露、主演・板垣李光人は「映画館で観ることに意味がある」――『呪怨』清水崇監督の新作ホラー
『呪怨』シリーズ(2003年~)や『犬鳴村』(2020年)の清水崇監督による新作ホラー映画『口に関するアンケート』の完成披露試写会が10日(水)、東京・丸の内ピカデリーで行われた。
上映前の舞台挨拶には、主演の板垣李光人、綱啓永、吉川愛、MOMONA(ME:I)、森悠斗(BUDDiiS)、西山智樹(TAGRIGHT)、柄本時生、清水監督が登壇した。
新作ホラー映画『口に関するアンケート』 “証言シーン”に全力投球
本作は、『近畿地方のある場所について』で知られる作家・背筋の同名小説が原作。スマートフォンの画面より小さい装丁と、わずか60ページでつづられる恐怖が話題となり、累計発行部数43万部を突破している。心霊スポットとして有名な墓地に向かった大学生ら6人のうち1人がこつ然と姿を消し、残り5人の証言によって真相に迫っていく物語だ。
主演の板垣は、「原作は30分くらいで読めて、非常に新しい読書体験だった。どう映画化するのかと思ったが、映像や音響に追い詰められる感じで、映画館という“抵抗できない場所”で観ることに意味がある」と語った。

証言シーンはクランクインの日にそれぞれがまとめて撮影したという。板垣は「初日で全部出し切った感があった」と振り返る。綱は「口や目などの寄りのカットが多く、恥ずかしくなった。撮り終えて、クランクアップしたくらいの気持ちになった」と全力投球での撮影をアピールした。

一方、姿を消す女子大生役で証言シーンのない吉川は、「カメラ目線で、相手がいない状況で感情をむき出しにする大変さが十分に伝わってきた。お疲れさまでした」と他のキャストを労った。
事件を追う雑誌記者役の柄本も、「皆、よくセリフを覚えられたね。とても重要な部分なので、皆の芝居で最高のものになった」と太鼓判を押した。
清水崇監督がキャスト陣を称賛「誰が欠けても成立しなかった」
本作は、7月に韓国・第30回プチョン国際ファンタスティック映画祭、10月にスペイン・第59回シッチェス・カタロニア国際映画祭への出品も決定。清水監督は、「とても光栄。ただ翻訳が難しく、日本ならではの言葉もあるので、どう伝わるか楽しみ」と期待をにじませた。
さらに、「原作ならではの面白さと怖さを映画化するには難しすぎたが、挑戦したい気持ちになった。すばらしいキャストとともに完成させることができた」とキャスト陣を称え、「キャストの誰か1人でも欠けたら成立しなかった。皆さんの脳内をバグらせることができれば」と意欲を見せる。

板垣も「映画だからこそ味わえる恐怖、心の内側に忍び寄る何かを感じてほしい。口は災いの元と言いますが、皆さんの口を使って、“呪(のろ)い”ではなく“呪(まじな)い”で広めてほしい」と観客に呼びかけた。
『口に関するアンケート』は7月3日(金)に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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