メインキャストに抜擢!イヴ・ヒューソンが『ディスクロージャー・デイ』出演秘話を語る――スピルバーグとの絆、オバマ元大統領来訪の裏側とは?
スティーヴン・スピルバーグ監督の新作SF映画『ディスクロージャー・デイ』でメインキャストを務めたイヴ・ヒューソンが、米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに登場。ダブリンで過ごした少女時代からハリウッドへの挑戦、そしてスピルバーグ監督との撮影裏話まで、これまでのキャリアと今後の展望を語った。
ダブリンから映画の世界へ──イヴ・ヒューソン、『ディスクロージャー・デイ』出演までの道のり
ヒューソンの父親はU2のボーカル、ボノだ。現在34歳の彼女はこれまで多くの著名人に囲まれてきた。しかし、彼女自身はダブリンの落ち着いた環境の中で育ち、両親は彼女の創造性を育むために演劇や音楽のレッスンを受けさせた。
やがて家庭教師を務めていた人物がインディペンデント映画監督となり、撮影現場の手伝いを頼まれたことが転機となる。「その時、ハリウッドという世界に夢中になったんです。本当に強烈な魅力がありました」と彼女は笑顔を見せる。
その後、ヒューソンはニューヨークフィルムアカデミーとニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で演技を学び、本格的にオーディションを受け始めた。
「オーディション会場には美しいカリフォルニア出身の女の子たちがたくさんいました。でも、私は“アイルランド人そのもの”という感じでしたね」と彼女は振り返る。
「当時の若い女性向けの役は“近所に住む女の子”のようなものが多かったのですが、私は少し風変わりでミステリアスな雰囲気だったので、自分に合う役と出会うまで少し時間がかかりました」
スピルバーグから突然の連絡?そして『ディスクロージャー・デイ』出演へ
ヒューソンとスピルバーグの出会いは、映画『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年)にさかのぼる。脇役を演じた彼女の一番の見せ場は、兵士たちの銃撃を受けながらコーヒーテーブルの下に身を隠すシーンだった。撮影中、スピルバーグはカメラのフレーム外に立ち、木製バット同士を打って大きな音を出し、彼女のリアクションを引き出したという。
「とても実践的な演出でしたし、本当に助けられました。俳優が必要としていることをあれほど理解している監督には、出会ったことがありませんでした。その経験はずっと心に残っています。大きな感情表現が必要な場面では、監督に『何か音を立てて驚かせてくれませんか』とお願いすることもあります」
その後もスピルバーグは、ドラマ『ルミナリーズ(原題:The Luminaries)』(2020年)、『瞳の奥に』(2021年)、そして『バッド・シスターズ』(2022年~)など、彼女の出演作を見守り続けていた。
2024年末、スピルバーグが新たなUFO映画を準備しているという報道が流れた際、ヒューソンもその情報を目にしていた。「ある日、突然エージェントから電話があって、『1時間半後にスティーヴンとZoomで話してほしい』と言われたんです」と彼女は振り返った。
「彼はこう言いました。『君の演技をずっと見てきて、本当に誇りに思っている。読んでほしい脚本があるんだ。君に演じてもらいたいのはジェーンという役だ』と」
その後、スピルバーグのスタッフが直接脚本を届けてくれたという。ヒューソンは当初、自分は脇役で、おそらく物語の序盤で退場する人物だろうと考えていた。しかし脚本を開くと、ジェーンは冒頭から登場し、ほぼ全編にわたって重要な役割を担っていた。

「私は俳優仲間によく言うんです。たとえ小さな作品だと思っていても、いつかスティーヴン・スピルバーグがそれを見るかもしれない。だから必ずオーディションに出るべきだって」
2人はその後、もう一度Zoomで打ち合わせを行った。「その時、私は役についていろいろ提案したんですが、正直なところ何を話したのかあまり覚えていません。アイルランド人特有のおしゃべりな性格のおかげでしょうね」とヒューソンはジョークを飛ばす。そしてその週の終わり頃、正式なオファーが届いた。
スピルバーグ流の俳優演出とは?│オバマ元大統領訪問の裏話
『ディスクロージャー・デイ』で再びタッグを組んだ際、ヒューソンはスピルバーグの俳優への理解の深さを、改めて実感したという。彼女が演じるジェーンは「観客の視点」を担う人物であり、政府が地球外生命体の存在を隠蔽している事実を知ってしまう、いわば部外者だ。
「彼女には弱さが必要でしたし、感情も生々しく表現しなければなりませんでした。スティーヴンは私の役作りに役立つ話をしてくれて、『僕も一緒にここにいるよ』と支えてくれたんです」とヒューソンは撮影時について振り返る。
「私が泣けば、彼もモニターの前で涙を流していました。コリンとのシーンでは、精神的な強さだけで彼に立ち向かうような緊張感が求められましたが、その翌日スピルバーグは『まるで10時間トレーニングした後のような気分だ』と言っていました」
さらにヒューソンは、コリン・ファースと対峙する最初の重要なシーンの撮影を控え、かなり緊張していたという。この緊張感に満ちた心理戦のシーンで、実力派俳優を相手にどこまで渡り合えるか不安を感じていたのだ。
ところが撮影現場に到着すると、サウンドステージ(防音設備)の屋上に狙撃手が配置されていることに気づいた。「ヘアメイク部屋に入って『何が起きているの?』と聞いたら、『今日は大統領が来るんだよ』と言われたんです」と彼女は振り返る。その日は、バラク・オバマ元大統領が現場を訪れる日だったのだ。
「オバマ元大統領に会うため、その日に撮影がないキャストまで全員来るということでした。私はオバマ元大統領やスピルバーグ監督、エミリー・ブラント、コールマン・ドミンゴ、ジョシュ・オコナーらが見守る中で、そのシーンを演じなければならなかったんです」

『ディスクロージャー・デイ』は大きな転機――家族との時間も大切に
『ディスクロージャー・デイ』のキャストたちが世界各地でプロモーション活動を行う中、ヒューソンは別の場所にいた。彼女は現在、チャニング・テイタムと共演するオートバイレース映画『アイル・オブ・マン(原題:Isle of Man)』を撮影しながら、ダブリンの実家で両親と暮らしている。
「34歳になった今でも、金曜の夜は両親と映画を観て過ごしています。みんなとても楽しんでいますよ」と彼女は笑う。
一方で、『ディスクロージャー・デイ』への出演による注目の大きさも実感している。ヒューソンは、本作への出演が発表されたことで、その後のオファー獲得につながったと明かす。
「『ディスクロージャー・デイ』の予告編が公開されると、10年近く連絡を取っていなかった人たちからもメッセージが届きました。こんなにも多くの人がこの映画を観るのだと思うと、緊張します」と彼女は照れた様子を見せた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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