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テイラー・スウィフト、原盤権を守れても「苗字」は独占できない?婚前契約が通用しない最後の壁とは

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テイラー・スウィフト、原盤権を守れても「苗字」は独占できない?婚前契約が通用しない最後の壁とは
テイラー・スウィフト&トラビス・ケルシー 写真:Gregory Shamus/Getty Images
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世紀の結婚式を控える歌手のテイラー・スウィフトと、NFLスターのトラビス・ケルシー。世間の関心は2人の「婚前契約」に集まっている。資産20億ドル(約3,220億円)を超えるスウィフトだが、どれほど強固な契約でも防げない“法的盲点”があることが判明した。

▼テイラー・スウィフトの苗字と結婚後に生じる巨大なブランド価値

テイラー・スウィフト&トラビス・ケルシー 写真:Kevin Mazur/Getty Images for iHeartRadio
テイラー・スウィフト&トラビス・ケルシー 写真:Kevin Mazur/Getty Images for iHeartRadio

ビル・ゲイツの離婚時、元妻のメリンダが125億ドル(約2兆125億円)とともに「ゲイツ」の苗字を保持し、自身の慈善活動の資産とした例は記憶に新しい。

現在、NFLキャリアの晩年を迎え、ハリウッド進出へ向け猛烈に動いているトラビス・ケルシーにとって、結婚により「ケルシー=スウィフト」などと改姓することは、世界的ポップスターのブランド力に便乗できる極めて賢明なビジネス戦略になり得る。テイラー・スウィフトという苗字が持つ価値は、それほどまでに巨大だ。

▼音楽帝国の財産を守る鉄壁の婚前契約

テイラー・スウィフト
テイラー・スウィフト 写真:Emma McIntyre/TAS24/Getty Images

スウィフトは、自身の原盤権を自ら保有し、2024年のワールドツアー「The Eras Tour」だけで20億ドル(約3,220億円)以上のチケット売上を記録。一方のケルシーの通算収入は、約1億1,100万ドル(約178億7,000万円)だ。莫大な格差があるため、弁護士たちによれば「婚姻中の収入は別個のもの」といった、互いの財産を完全に分離する婚前契約が結ばれるのは確実視されている。

しかし、婚前契約が規定できるのはあくまで財産や収入であり、個人のアイデンティティではない。法的な専門家は、婚姻によって合法的に取得した名前の使用権を放棄させる条項は、裁判所で執行不能と判断される可能性が高いと指摘する。

▼ハリウッドを狙うトラビス・ケルシーの思惑と、商標権の限界

テイラー・スウィフト&トラビス・ケルシー
テイラー・スウィフト&トラビス・ケルシー 写真:Kevin Mazur/Getty Images

ドラマ『グロテスク』や映画『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル2』への出演を果たし、ハリウッド進出へ動くケルシーは、ポッドキャストで「映画の出演契約を狙っています」と公言。もし離婚時までに「ケルシー=スウィフト」として業界での地位を確立していた場合、スウィフト側が商業利用を制限することは極めて難しくなる。

仮に泥沼の離婚劇となり、170以上の商標を持つスウィフト側が訴えを起こしても、法廷闘争は一筋縄ではいかない。法律にはいわゆる「個人名抗弁」の原則があり、消費者を欺く意図がない限り、ビジネスで自身の法的氏名を使う権利は強く守られるからだ。かつてアルバム6作品を再録音し、執念で原盤権を奪還したスウィフト。だが、ひとたび結婚すれば、その苗字を永久に独占することは法的に不可能なのかもしれない。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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