リアム・ペイン死亡事件、友人ロジャー・ノレスに刑事責任なし――薬物供給容疑が棄却
元ワン・ダイレクションのリアム・ペインの死をめぐる一連の捜査において、アルゼンチン人実業家のロジャー・ノレスは事件との関連性を問われていたが、すべての刑事責任を免れたことが明らかになった。
ペインは、2024年にアルゼンチン・ブエノスアイレスのカサスール・パレルモ・ホテルのバルコニーから転落し、31歳で死去。この事件をめぐる捜査は現在も続いている。
リアム・ペインの死にロジャー・ノレスが関係?裁判所が下した判断
ペインと親交のあったノレスは当初、過失致死の容疑で起訴されたが、この容疑は昨年取り下げられた。一方で、昨年6月から今年4月まで、薬物供給容疑について捜査が続けられていた。
米『ニューヨーク・ポスト』紙が入手した裁判資料によると、リアムの携帯電話から「6グラム(の薬物)」を求めるメッセージが見つかったことを受け、ノレスの携帯電話も捜査対象となった。しかし、ノレスはこのメッセージに返信していなかったという。
3人の裁判官は、「リアムが薬物を使用するかどうかは本人の自由意思による」とし、「ノレスに刑事責任はない」との判断で一致した。検察側も、この決定について上訴しない方針を示している。
これにより、ノレスはこの事件に関するすべての刑事責任を免れた。判決を受け、ノレスの弁護人は同紙に対し、次のようにコメントした。
「ノレス氏が再びこの事件に巻き込まれる可能性は一切ありません。裁判所は、同氏をあらゆる刑事責任から完全に解放する判断を示しました。ノレス氏には、ペイン氏の世話をする法的義務や、依存症に対処する義務は一切ありませんでした。彼はペイン氏の後見人ではなく、あくまでも友人です」
ペイン死亡事件の捜査は継続中
一方で、この事件では現在も2人が訴追を受けている。リアムにコカインを販売した疑いが持たれているレストラン従業員のブライアン・ナウエル・パイスと、ホテル従業員のエゼキエル・ダビド・ペレイラである。
同紙によると、2人は薬物販売容疑で1年以上にわたり警察施設や連邦刑務所で勾留され、今年3月に釈放された。
アルゼンチン当局の報告書によると、死亡時のペインの血中アルコール濃度は、アメリカの運転制限値の3倍以上もの値を示していた。また検死により、ペインの体内からはコカイン代謝物と抗うつ薬が検出されている。
2人に対し、現在は司法取引が協議されている。成立した場合は、薬物販売ではなく、「無償での薬物提供」容疑に変更される可能性がある。その場合、法定刑の上限は6カ月となる。エゼキエルの弁護人は同紙に対し、「私たちは、その提案を受け入れる方向で検討している」と語った。
なお、ペインが遺した2,800万ドル(約45億円)規模の遺産については、9歳の息子・ベアに相続されることが明らかになっている。
※為替レートは2026年7月20日時点の数値で換算しています。
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