i-dleシュファ、念願の女優デビュー!『Happily Ever After』で新たな一面「自分の中にあるものを、ようやく見せられる」
i-dleのシュファが、長年の夢だった女優への第一歩を踏み出した。台湾出身の彼女が出演する『ハピリー・エヴァー・アフター(原題:Happily Ever After)』は、フェンイー・フィオナ・ローアン監督の長編第2作。トロント国際映画祭(TIFF)でワールドプレミアを迎える本作で、シュファは映画初出演を果たした。
シュファ『ハピリー・エヴァー・アフター』で念願の女優デビュー
「もともとは女優を目指していました」
シュファは米『ハリウッド・リポーター』の取材にそう語る。台湾・桃園で育ち、台北の芸術系高校で演劇を専攻していた彼女にとって、演技はもともと芸能活動の出発点になるはずだった。
しかし、高校時代に思い描いていた道とは異なり、シュファは韓国へ渡り、CUBEエンターテインメントでK-POPアイドルになるためのトレーニングを開始。2018年、当時「(G)I-DLE」の名義で活動していたガールズグループのメンバーとしてデビューした。グループは2025年5月、デビュー7周年を機に名称を「(G)I-DLE」から「i-dle」へ変更している。
グループは韓国で早くから人気を集め、現在では世界的な活躍を見せるK-POPグループへと成長。シュファ自身もアイドルとして国際的な舞台に立ち続けてきた。
演技から離れていた期間があったものの、本人にとって女優としての挑戦は、決して遠いものではなかったという。K-POPではアルバムごとに物語性のあるコンセプトを打ち出すことも多く、ミュージックビデオなどを通じて演技に触れる機会があったからだ。
「子どもの頃にやっていたことを、もう一度手に取るような感覚です。難しいというより、ワクワクしています。自分の中にあるものを、ようやく見せることができるんです」
シュファが演じたのは「理想の娘」キティ
『ハピリー・エヴァー・アフター』でシュファが演じるのは、物語の中心となる姉妹のひとり、キティ。シューアン・チェン演じるクレアと姉妹を演じる。
家族を描いた本作では、1匹の野良猫との出会いをきっかけに、それまで表面化していなかった家族間の緊張が浮かび上がっていく。若者が家族から背負わされる期待や、姉妹それぞれの視点を描く物語だ。
シュファは脚本を初めて読んだ際、自分がどちらの役を演じるのかは分からなかったという。そんな中で、キティの性格が自身とはかなり異なることに興味を惹かれた。
「少し挑戦してみたかったんです。自分の中にあるものを、もっと自由に使える役だと感じました」
ローアン監督とプロデューサーとの初めての面談では、監督自身が自分の家族や姉妹について語ったという。姉妹の関係性が物語の核となっていることに加え、シュファ自身も3姉妹の真ん中として育ったことから、作品のテーマを自身の経験と重ね合わせることができた。
姉妹を演じることで、自分の家族も違って見えた
撮影を進める中で、シュファは自身の家族についても新たな視点を得るようになった。
「自分の家族の問題に正面から向き合うことに、慣れていないことがあるんです。ただ人生を前に進めていくこともあります。でもこの作品を通して、妹、姉、そして自分自身、それぞれの視点から物事を見るようになりました」
大人になるにつれて、姉妹に対する見方も変化したという。かつては「年上の姉」「年下の妹」として見ていた相手を、今では自分とは異なるひとりの人間として捉えるようになった。
「学生だった頃は、もっと自分中心で、反抗的だったと思います」
シュファが韓国で活動を始めたのは10代の頃。2年間のトレーニングを経てK-POPアイドルとしてデビューしたことで、姉妹よりも早く大人になったように感じることもあるという。
一方、離れて暮らす間に妹も成長した。「人への思いやりを持つようになり、より大人になっているのが分かります」と語る。
i-dleのメンバーも女優デビューを応援
シュファは現在もi-dleのメンバーとして活動を続けている。今年には新曲を発表し、7月には米シカゴで開催された音楽フェス「ロラパルーザ」に出演。グループにとっても大きなステージのひとつとなった。
ミヨン、ミニー、ソヨン、ウギというメンバーたちは、シュファの女優デビューも温かく見守っている。
「映画に出演することが私の大きな夢のひとつだと、メンバーは知っています。いつも成功を願ってくれています」
メンバーたちは映画の映像や共有できる素材があれば見せてほしいと頼んでくるという。ただ、取材時点でシュファ自身はまだ完成した映画を観ておらず、メンバーに完成版を見られることには少し緊張しているようだ。
7月31日、シカゴのグラント・パークで開催された「ロラパルーザ」に出演したシュファ。アイドルとして大勢の観客を前にパフォーマンスすることには慣れているが、自身が出演する映画のプレミアでステージに立つことは、これまでとは違った感覚だという。
「TIFFの会場に立っているところを想像すると、実は緊張しないんです。でも日が近づいてきて、マーケティングやプレスで作品について目にする機会が増えてきて……本当に起こるんだ、と何度も実感させられています。本当に起こるんだ、と」
それでも、彼女が感じているのは「緊張」というよりも「楽しみ」に近い。
「緊張しているというより、胸が高鳴っています。この経験を本当に楽しみたいと思っています。

「シュファを女優として見てほしい」
『ハピリー・エヴァー・アフター』を通して、TIFFの観客だけでなく世界中の観客にも作品を受け入れてほしいと願うシュファ。
そして彼女には、もうひとつ大きな願いがある。それは、K-POPアイドルとしてのシュファだけではなく、女優として新たな一面を見てもらうことだ。
「もちろん、観客の皆さんに、ようやく私を女優として見てもらえたらと思っています。自分自身を知ること、そして自分に挑戦することを通して、常に成長していきたい。自分自身を失望させるつもりはありません」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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