是枝裕和監督が『阿修羅のごとく』をリメイク、Netflixで1月9日より独占配信へ
是枝裕和監督(『万引き家族』『怪物』)が、Netflixの新作シリーズ『阿修羅のごとく』で監督・脚色を務めることが分かった。
2025年1月9日より独占配信される同作は、70年代後半に放送された向田邦子氏による名作ホームドラマの現代版リメイク作品。キャストには、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、そして広瀬すずが名を連ねている。
制作決定に際し、Netflixは声明で「向田氏とその影響力に敬意を表し、是枝監督が『阿修羅のごとく』にユニークな洞察を注ぎ込みます」とコメント。
是枝監督も、「会話で交わされる表面上の毒と、その背後に隠された愛、その両方があるから向田邦子のドラマは豊かなんです。今回、四姉妹を演じた4人はみんなそれができる人たちだったので、撮っていて面白かったです」と作品への思いを述べた。
オリジナルと同様に、Netflixシリーズ版の舞台は1979年。長女・綱子(宮沢)、次女・巻子(尾野)、三女・滝子(蒼井)、そして四女・咲子(広瀬)の四姉妹の生活は、年老いた父の愛人問題をきっかけに大きく揺らぐ。“阿修羅”のような目まぐるしい感情に振り回され、時に衝突しながらも、姉妹たちは成長していくことになる。
オリジナル版にも携わった八木康夫氏は、新作シリーズの企画・プロデュースを担当し「向田邦子さんの没後40年を前に、改めてシナリオ集や出版されているものを全て拝読し、向田作品は『阿修羅のごとく』に尽きると思いました」と語り、「是枝さんのお力で、これこそがドラマだと言って差し支えない作品ができたかなと思います」と自信をのぞかせた。
是枝監督は、映画『万引き家族』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞。2023年には、人気漫画を映像化したNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』を手がけた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
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