BBC新作ドラマ『Miss Austen』、ジェーン・オースティンの妹が作家の手紙を燃やしたのは、愛か文化破壊か
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作家ジェーン・オースティンの姉、カサンドラが妹の手紙を焼却した出来事はしばしば「文学ミステリー」と評され、多くの議論を呼んでいる。日曜日にBBCで放送開始、 5月に米国のPBSで放送開始となる新しい4部構成のドラマ『Miss Austen(原題)』は、姉妹愛という観点からこの物語を描いている。主演のキーリー・ホーズは、カサンドラの行為を「高潔な判断」と評価。プライバシーを守り、作品そのものに注目してもらうための愛情の表れだったと解釈している。
フェミニスト作品としての一面
脚本家のアンドレア・ギブは、本作を「フェミニスト作品」と位置付ける。当時、女性は結婚しなければ財産権もなく、夫や兄弟、父親に依存せざるを得なかった社会で、作家として生きようとしたジェーンと、それを支えたカサンドラの姿を描く。ドラマにおける姉妹のアプローチも、創作への強い衝動に突き動かされ、物語を書かずにはいられないジェーンと、「私も一緒にやろう、あなたのためにここにいる」と支えるカサンドラ。ギブは、2人を「究極のフェミニスト」と評した。制作陣も女性が多く参加し、現代にも通じる男女の不平等の問題を提起している。
本作は英国で今週末から放送開始。米国ではPBSで5月4日から放送予定。ジェーン・オースティン生誕250周年の記念の年の作品となる。
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ジェーン・オースティン著『高慢と偏見』
1995年公開のイギリスBBCのドラマシリーズ『高慢と偏見』でコリン・ファースは、イギリス社交界の憧れの的”ミスター・ダーシー”を演じている。
2005年にはキーラ・ナイトレイ主演で『プライドと偏見』として映画化
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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