【F1イギリスGP2026】アデルとヒュー・グラントが熱狂|ルクレールがフェラーリ250勝目をシルバーストンで達成
56万4000人の観衆、プレミアに匹敵するセレブの総出演、そしてF1発祥の地でフェラーリが歴史を刻んだ
日曜日のシルバーストン。路面温度42度、気温25度、そしてレースデーだけで17万5000人がサーキットに集結した。4日間の累計観客数は56万4000人。今年の英国最大のスポーツイベントとなった。そしてこの週末のセレブリティ・ラインナップは、その規模に完璧に応えた。
写真:Shiga Sports Japan
アデルは2025年世界チャンピオン、ランド・ノリスの顔とマクラーレンのロゴが入ったTシャツ姿でシルバーストンに登場し、会場を沸かせた。彼女はかつてオースティンで開催されたアメリカグランプリにも姿を見せた筋金入りのF1ファン。今週はこんな言葉も残した。「13歳の息子アンジェロとF1の話で盛り上がれるのは最高。2026年にティーンエイジャーの男の子と話が合うなんて思っていなかった」クイーンのギタリスト、サー・ブライアン・メイも来場。ジェレミー・クラークソン、ルイス・カパルディ、ハンナ・ワディンガム、ダムソン・イドリス、ジェイミーとレベッカ・ヴァーディ、ホリー・ラムゼイの姿も確認された。ヒュー・グラントは金曜日にニューヨークでテイラー・スウィフトとトラヴィス・ケルシーの結婚式に出席したにもかかわらず、日曜日にはシルバーストンに姿を現した。土曜日には俳優のジェームズ・ノートンもパドックを歩く姿が目撃されていた。そしてチェッカーフラッグを振る栄誉を与えられたのは、英国が誇る長距離走の英雄、サー・モー・ファラー、忍耐力を知る男に相応しいとっておきの役目だった。
コース外でも、エンターテインメントはすべてのレベルで期待に応えた。ジェームズ・アーサーが日曜夜のM&Sメインステージを締めくくり、スタート前にはロイヤル・マリーンズ・ドラム・コーが圧巻のパフォーマンスでグリッドの空気を一変させた。シルバーストンはレースを中心に据えたフェスティバルを作り上げ、17万5000人の観衆はその一瞬一瞬を余すことなく堪能した。
写真:Shiga Sports Japan
【F1イギリスGP2026】決勝:フェラーリ250勝目と混乱のレース
シャルル・ルクレールが2026年イギリスグランプリを制した。フェラーリのF1世界選手権通算250勝目を、1951年に初優勝を飾ったこの同じサーキットで達成するという、出来すぎたほどの歴史的瞬間だった。しかし、実際のレースで起きたことはその結果からは想像もつかないほど複雑だった。フライングスタート、パンク、チャンピオンシップリーダーのメカニカルトラブル、クラッシュ、そしてセーフティカー先導でのフィニッシュ。混沌を極めるレースとなった。
メルセデスのキミ・アントネッリはポールから楽々と勝利に向かっていたが、41周目にホイールシールドが破損。2度の追加ピットストップとトラックリミット違反のペナルティを経て、16位でレースを終えた。確実な勝利から、ポイント圏外へ。チーム代表のトト・ヴォルフ氏は率直だった。「キミのレースだった。勝利を手にできると思っていた」アントネッリ自身も冷静に受け止めた。「3戦で2度のリタイア。辛いが、必ず立て直す」

ラッセルレース後半の困難の恩恵を受け2位を獲得。レース後、「今日の結果は自分が値する結果じゃない」と認める潔さを見せた。ルイス・ハミルトンは3位。マックス・フェルスタッペンは残り6周でクラッシュを喫した。原因はオーストリアと同じリアウイングのトラブルだった。「正直、今は家に帰ってF1のことを考えたくない」という言葉は、フェルスタッペンには珍しいほど素直なものだった。
フェラーリは直近3戦で2勝。現在、メルセデスがリードを築いているチャンピオンシップは接近しつつある。次の舞台はベルギーのスパとなる。F1が夏休みを迎えるまではあと数戦となった。シーズンの前半が終了するまでにどのようなドラマが展開されるのか、ベルギーにも注目したい。
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