クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』批評家らの反応が解禁

『オッペンハイマー』より 写真: COURTESY OF UNIVERSAL PICTURES

クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』のパリプレミアが開催され、遂に一般の観客にお披露目された。上映時間が3時間に及ぶ歴史ドラマで、今年最も期待度の高い映画の1つとなっている。

『オッペンハイマー』には、第二次世界大戦でマンハッタン計画を主導したロバート・オッペンハイマー役のマーフィーのほか、ロバート・ダウニー・Jr.、エミリー・ブラント、マット・デイモン、フローレンス・ピューら豪華俳優陣が顔を揃えている。

正式なレビューは後日公開されるものの、SNS上では“期待通り”と評価されている。

AP Filmの脚本家リンジー・バー氏は、以下のようにツイート。「『オッペンハイマー』は本当に素晴らしい偉業。簡潔な映像化、独創的なストーリーテリング、キリアン・マーフィーら俳優陣の繊細な演技…シリアスな大人のドラマで、『ダンケルク』に匹敵する緊張感とスリルがある。そして“あの瞬間”は、畏怖の念を抱かせる」

ジョシュ・ホロウィッツ(ポッドキャスト番組の司会者): 「ノーランの傑作に数えられる。2回鑑賞した。非の打ち所がない極上の映画制作。ダウニーがアワードシーズンで活躍するのが楽しみだ。彼の『オッペンハイマー』での演技は素晴らしく、最高の俳優の1人であることを思い出させてくれた」

サイモン・トンプソン(ジャーナリスト): 「アワードに値するマーフィの演技は、いつにも増して優れている。オールスターキャストも絶好調だ。記憶に残る素晴らしい作品で、ホイテ・ヴァン・ホイテマのビジョンの実現は驚異的」

ロビー・コリンズ(Telegraphの批評家): 「多くは語らないが、言うなればプルトニウム核のように脳を引き裂かれる衝撃、エンドクレジットでは涙がこぼれた」

ビルジ・エビリ(Vultureの批評家): 「“畏怖を覚える”という言葉が頭から離れない。ノーランが最も破壊的な方法でハンマーを振り下ろすまで積み上がり続ける、息つく暇もない複雑な歴史ドラマ」

マット・メイタム(Total Film): 「圧倒された。人物描写の壮大なスケール、キリアン・マーフィーの素晴らしい演技。ノーランの優れた感性が表れた壮大な歴史ドラマになっている。緊張感、構成、スケール感、顕著な音響デザインとビジュアル。ワオ」

ジョナサン・ディーン(The Sunday Times):「完全に『オッペンハイマー』の虜になった。緊張感に包まれた爆弾についての白黒映画ではあるが、大半は人間がどれだけ絶望的かを描いたものである。マーフィーの脇を固める役者陣も必要不可欠で、デイモン、ダウニーやエアエンライクからはジョークも飛び出す。観客をザワつかせる大胆かつ独創的な作品だ。マイナスな面は、女性キャラクターが活躍しないこと。私のベスト3は『メメント』、『プレステージ』、そして『オッペンハイマー』」

『オッペンハイマー』は、アメリカで7月21日に公開予定。同日には『バービー』が封切られる。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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