『落下の解剖学』ザンドラ・ヒュラーが語る、歴史的快挙 出演作2本がオスカー候補入り

『落下の解剖学』、『関心領域』写真: EVERETT (2)

ドイツ人俳優のザンドラ・ヒュラーは今年、偉業を成し遂げた。ヒュラーが出演するジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』(公開中)とジョナサン・グレイザー監督『関心領域』(5月24日公開)の2本が、同時にアカデミー賞作品賞にノミネートされたのだ。

さらに、同じ年の作品賞に外国語作品が2本候補入りするのは史上初。ヒュラーは、『落下の解剖学』で主演女優賞にもノミネートされている。

多忙な日々…仕事と家庭の両立

ヒュラーによると、『関心領域』と『落下の解剖学』の間に別の映画を撮影するなど、多忙を極めていたという。

「『関心領域』が先でした。21年夏に撮影を開始し、丸1か月をセットで過ごしました。長い間家を空ける必要がないように、子どもの学校が休みの日に合わせたかったんです」

「上手く事が運ぶと、本当に嬉しいですね。家族にとって良かったかは分かりませんが。その後、『Sisi』というドイツ映画を撮り終えて、フランス作品の“落下~”に向け2~3か月の準備期間を設けました。そして、22年3月から撮影が始まりました」

「家族との時間で息抜き」

『関心領域』写真: COURTESY OF A24

ドラマチックな2作品の撮影は負担が大きいと思われるが、ヒュラーによれば、それぞれの撮影後はあまり息抜きをしなかったそうだ。

「家族との日常生活や用事自体が、気分転換になっています。長い間仕事で留守にした後に、気晴らしに出かけるのは不可能だと思います。でも今年の終わりごろには、1~2週間ほど何もしない1人の時間がほしいです」

外国語作品が世界的に評価

また、外国語作品がオスカーで評価されたことについて、「人々の視野が広くなっている。ハリウッド内に限らず、世界がはるかにオープンになっているように感じる」と見解を示した。

「オスカーの歴史について意見を述べられる立場にはありませんが、今回の出来事には非常に驚かされました。この流れが続いていくことを願っています」

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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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