ブラッド・ピットが撮影中にカット?タランティーノが激怒した舞台裏
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の撮影現場で、クエンティン・タランティーノ監督とブラッド・ピットの間に緊張感のあるやり取りがあったと、共演者のブルース・ダーンが明かした。ダーンはカンヌ国際映画祭でのインタビューで、撮影中の即興とカットをめぐるエピソードを語っている。
ブラッド・ピットとタランティーノ監督、“カット権限”を巡る緊張
問題となったのは、ダーンが演じた盲目の牧場主ジョージ・スパーンのシーン。スパーンがベッドで目を覚ます場面で、ピット演じるクリフ・ブースが様子を確認する流れの中、ダーンがセリフを即興で加えたという。
その際、撮影が進行中にもかかわらずピットがカメラを止めたことで、現場の空気が一変したとされる。これに対しタランティーノ監督は即座に反応し、「カメラを止めるのは自分の領域だ」と強く注意したとダーンは証言している。さらに「この業界で二度とカメラを止めるな」といった趣旨の発言もあったという。
その後、シーンは再開され、ダーンとピットはセリフの調整を行いながら撮影を続行。最終的にダーンは別の即興セリフを加え、シーンは完成に至った。
タランティーノの厳格な現場ルール
今回のエピソードは、クエンティン・タランティーノが現場での主導権と演出管理を極めて重視するスタイルを示す一例といえる。俳優の即興を許容しながらも、撮影のコントロールは監督が一貫して握るという姿勢が徹底されている。
タランティーノはこれまでも、俳優の演技と台本のバランスを重視することで知られており、現場では明確なルールを共有することを重んじている。
過去作との関係と再共演
ブラッド・ピットとタランティーノはこれまでにも複数回タッグを組んでいる。『イングロリアス・バスターズ』や『ジャンゴ 繋がれざる者』、『ヘイトフル・エイト』では、タランティーノ作品ならではの関係性が築かれてきた。
またブルース・ダーンも『ジャンゴ 繋がれざる者』『ヘイトフル・エイト』でタランティーノ作品に出演しており、今回の現場は旧知のキャスト同士による再共演でもあった。
なおブラッド・ピットは今後、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のスピンオフ作品でクリフ・ブース役を再演する予定とされている。この作品はデヴィッド・フィンチャーが監督を務め、クエンティン・タランティーノが脚本を担当するプロジェクトとして注目を集めている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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