イーロン・マスクの娘ヴィヴィアン・ウィルソンがAIを痛烈に皮肉?父を想起させる新広告が話題
イーロン・マスクの娘で、モデルやアクティビストとして活動するヴィヴィアン・ウィルソンが、スペイン発ファッションブランド「Desigual(デシグアル)」の2026年秋冬キャンペーン「Born to Disobey」に登場した。AI(人工知能)やロボットを題材に、人間ならではの創造性や個性を打ち出す内容となっている。
ヴィヴィアン・ウィルソン、AIをテーマにしたDesigualキャンペーンに出演
キャンペーン映像では、ウィルソンがロボット「DESI 84」と共演。ロボットをゴルフのティーとして使ったり、犬のように連れて歩いたり、「Desigual」と言うよう指示してもうまく発音できなかったりと、プログラム通りにしか動けない機械の姿をユーモラスに描いている。最後には、ロボットが壁に頭を打ちつける場面も登場する。
映像の中でウィルソンは「Born to Disobey」と書かれたTシャツを着用。「Some things aren’t meant to be fixed(直すべきではないものもある)」という言葉で締めくくられる。
Desigualは今回のキャンペーンについて、機械の論理に従うのではなく、自分らしさや自由な表現を貫く姿勢をテーマに掲げている。ウィルソンはTシャツだけでなく、最新コレクションのさまざまなアイテムも着用している。
イーロン・マスクとの関係を想起させる「Born to Disobey」
今回のキャンペーンではウィルソン自身がイーロン・マスクの名前を出しているわけではない。しかし、AIやロボットを批評的に扱う内容と、AI関連事業を手がけるマスクとの関係から、そのメッセージ性に注目が集まっている。
ウィルソンは以前から、AIがクリエイティブ業界の仕事を奪うことへの懸念を示している。今回のキャンペーンに際しても、AIによって才能あるクリエイターの仕事が失われることを理由に、自身の考えを発信している。
一方、マスクは長年、ウィルソンについて公の場で発言してきた。2024年のインタビューでは、ウィルソンの性別移行をめぐり、自身が「だまされて」書類に署名したと主張。また、ウィルソンを出生時の名前で呼び、性別移行について批判的な発言をしている。
ウィルソンは2022年、18歳の時に裁判所へ氏名と性別の変更を申請。申請書では、父親と「何らかの形で関係を持つことを望まない」とする趣旨を示していた。
アレックス・ギブニー監督『Musk』もヴェネツィアで話題に
そんなマスクを題材にしたアレックス・ギブニー監督のドキュメンタリー『マスク(原題:Musk)』も、現在注目を集めている。
約3時間45分の同作は、2026年9月8日に第83回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた。マスク本人へのインタビューは実現しなかったものの、元妻ジャスティン・マスクや元パートナーのアシュリー・セント・クレア、ジャーナリストらへの取材を通して、マスクのビジネス、政治、私生活などに迫っている。
『Musk』はこの後、トロント国際映画祭(TIFF)でも上映される予定だ。
今回の「Born to Disobey」キャンペーンは、マスク本人への直接的な言及こそないものの、AIが急速に存在感を増す時代において、人間の創造性や個性をどう守るのかというテーマを、ウィルソン自身の存在と重ね合わせる内容となっている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- イーロン・マスク、GrokでAI映画『オデュッセイア』制作を宣言――ノーラン監督に対抗か?
- イーロン・マスク、アーミー・ハマー復帰作を支援?Xアカウントで『Citizen Vigilante』限定公開――ドイツで上映禁止の過激作
- トランプ、オバマ、ビル・ゲイツ、イーロン・マスク……世界で話題のリーダーたちの愛読書と著書
- AI俳優ティリー・ノーウッドが映画主演デビュー “人間とAIの共演映画”が示す新時代
- Netflix・マーベルも炎上――AIが映画・ドラマにもたらすのは希望か?混乱か?ハリウッドで波紋広がる
