ソニーとアポロ、パラマウント・グローバルへの共同入札を検討

Sony Considers Bid to Buy Paramount Global with Apollo
パラマウントスタジオ 写真MARK DAVIS/GETTY IMAGES

日本の大手企業ソニーと米国の資産運用会社アポロは、エンターテインメント企業買収に向けて連携することについて、初期的な協議を行っている。

パラマウント・グローバルがデビッド・エリソン率いるスカイダンスとジェリー・カーディナーレ率いるレッドバード・キャピタルとの独占交渉を続けている中、別の潜在的な買収グループが独自の動きを検討している。

Hollywood Reporterは、ソニー・ピクチャーズのトニー・ビンチクエラを含むソニー社の幹部が、エンターテインメント企業の共同入札について、アポロ・グローバル・マネジメントと接触していることを確認した。

アポロは以前、持分と債務を含めて260億ドルでパラマウントに買収提案を行ったが、報道によると却下されたという。しかし、ソニーと提携することで、資金調達の懸念は解消されるだろう。

ニューヨーク・タイムズ紙が最初にソニーとの交渉を報じ、独占交渉期間中であるため正式な提案はまだないと付け加えた。同紙は、検討されている取引の一つの形態として、ソニーとアポロが事実上パラマウントを非公開化し、ソニーが同社の過半数を所有し、アポロが少数株主として運営するというものだと報じた。

実際の取引の構造は明らかではないが、パラマウントの映画・テレビスタジオは、ソニー自身のスタジオとうまく適合するだろう。一方で、ソニーがストリーミング戦争への参入を避けることを決めたことから、パラマウント+の扱いや、CBSを含むパラマウントのリニアテレビ資産についての疑問が生じるだろう。米国の放送局の外国人所有権を制限する連邦規制があり、日本企業であるソニーはそのような規則の下で精査される可能性がある。

一方、スカイダンスとパラマウントの交渉は続いており、ある情報筋によると、エリソン率いる同社は、業務効率化を実現し、スカイダンスとレッドバード(元NBCユニバーサルCEOのジェフ・シェルを含む)の経営陣を活用してパラマウントの立て直しを支援する計画を明らかにしたという。スカイダンスとの取引ではパラマウントは上場企業のままになる。

一部の投資家は、現金による買収提案があったにもかかわらず、アポロとの取引を追求しないという決定に不満を漏らしている。

交渉に関する報道が出た後、パラマウントの株価は時間外取引で上昇した。

ソニーとアポロはこの報道にコメントしなかった。

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※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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