『バック・トゥ・ザ・フューチャー』クリスピン・グローヴァー、性的搾取などを巡る訴訟を全面否定「根拠なき主張」
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公マーティの父親ジョージ・マクフライ役で知られる、俳優クリスピン・グローヴァーが、性的搾取や暴行、民権侵害などを訴える民事訴訟を起こされ、大きな波紋を呼んでいる。これに対し、本人側は「事実無根」として強く否定し、法廷で全面的に争う姿勢を示した。
英国人女性が提訴「支配関係と暴力」を主張
訴訟はカリフォルニア州上級裁判所に提出されたもので、原告は匿名の「ジェーン・ドウ」と名乗る英国人女性。訴状によると、グローヴァーが虚偽の約束でロサンゼルスへ呼び寄せ、同居関係を強要したうえ、性的関係や無償労働を求めたと主張している。
女性側は、暴行、詐欺、不当退去、故意による精神的苦痛の加害に加え、カリフォルニア州の民権保護法(通称ベイン法)違反も訴因として挙げている。
2人は2015年にオンラインで知り合い、グローヴァーは長年にわたり「ハリウッドでの仕事」と住居提供を約束し、渡米を促していたとされる。初めて対面したのは2023年、ドイツ・ドレスデンだったという。
訴状では、その際に俳優が個人的なナチス関連コレクションを見せたほか、「ハリウッドで新しい人生を始められる」といった将来像を提示し、関係を深めていったと記されている。
ロサンゼルス移住後に関係が変化と主張
女性は2024年初頭にロサンゼルスへ移住。しかしその後、俳優の態度が急変し、行動を管理され所在確認を求められるなど、支配的な関係へと変わったと訴えている。
さらに要求がエスカレートしたため拒否したところ、同年3月の口論で首をつかまれ負傷したと主張。事件後、住居の鍵を交換され、住む場所を失ったとしている。
原告は陪審裁判と損害賠償を求めているが、請求額は明らかにされていない。
グローヴァー側は真っ向反論「被害者は本人」
一方、グローヴァーの代理人は声明で、訴えを「完全に根拠のない作り話」と否定。2024年3月2日の出来事では、むしろ俳優自身が女性から突然の暴行を受けた被害者だったと主張している。
声明によれば、当時ロサンゼルス市警(LAPD)が出動し、捜査の結果女性が逮捕されたという。俳優側はその後、接近禁止命令を申請しており、今回の訴訟に含まれる「悪意ある訴追」の主張はこの経緯に関連しているとみられる。
代理人は「司法手続きによって本訴訟が根拠のないものであることが明らかになる」とコメントしている。
個性派俳優として築いた独自のキャリア
グローヴァーは1985年公開の大ヒット作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公の父ジョージ・マクフライを演じてブレイク。その後はメインストリーム作品とインディペンデント映画を行き来しながら、強烈な個性を放つ俳優として知られてきた。
デヴィッド・リンチ監督作『ワイルド・アット・ハート』では不穏な人物を演じ、オリヴァー・ストーン監督の『ドアーズ』では芸術家アンディ・ウォーホルを演じた。また『チャーリーズ・エンジェル』では無言の暗殺者役で強烈な印象を残した。
俳優業に加え映画監督としても活動しており、実験的作品を中心に独自路線を歩んできた。
今回の訴訟は、双方の主張が真っ向から対立する形となっており、今後の司法判断が注目される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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