役所広司、伊ウディネ映画祭で功労賞受賞|『国宝』上映で日本映画の存在感拡大
役所広司が、イタリアで開催されるウディネ・ファーイースト映画祭(FEFF)2026にて功労賞「ゴールデン・マルベリー賞」を受賞することが発表された。
同映画祭はアジア映画に特化した欧州有数の国際映画祭であり、今回の受賞は、長年にわたる功績と国際的評価の高さを改めて示すものとなる。
役所広司が受賞|世界が認める“日本映画の顔”
40年以上にわたり日本映画界を牽引してきた役所。代表作には、『PERFECT DAYS』(2023年)をはじめ、『十三人の刺客』(2010年)『うなぎ』(1997年)などがある。
特に『PERFECT DAYS』では、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。寡黙な演技で国際的評価を確立し、“世界のヤクショ”としての地位を不動のものとした。
今回の受賞は、そのキャリアの集大成とも言えるだろう。

『PERFECT DAYS』(2023年)
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ファン・ビンビンも同時受賞|アジアスターが集結

今年は、ファン・ビンビンも同賞を受賞。
『わたしは潘金蓮じゃない』(2016年)などで知られる彼女は、近年も国際映画祭で評価を高めており、アジア映画界を代表する存在として再び脚光を浴びている。
『国宝』上映決定|日本映画の海外評価が加速

歌舞伎の世界を描いた本作は、国内外で高い評価を獲得しており、イタリア公開に先駆けての上映となる。李監督も現地入りし、観客との交流が予定されている。
さらに、MEGUMIが手がけた女性主体のドラマ『FUJIKO』(日本公開:2026年6月5日)もワールドプレミアを迎えるなど、日本作品の存在感が際立つラインナップとなった。
開幕作はシンガポール、閉幕は“カメ止め”リメイク
映画祭は、アンソニー・チェンによるシンガポール作品『We Are All Strangers(原題)』で2026年4月24日に開幕。
閉幕作には、ベトナム映画『Blood Moon Rite 8(原題)』が選ばれた。同作は、日本の大ヒット作『カメラを止めるな!』(2017年)のリメイクとしても話題を集めている。

『カメラを止めるな!』(2017年)
2026年は特に、シンガポールとベトナム映画の躍進が際立つ年となりそうだ。
韓国作品やドキュメンタリーも充実
韓国からは『王と生きる男(英題:The King’s Warden)』や緊急戒厳令を扱った『The Seoul Guardians(英題)』が出品。
特に後者は、同映画祭史上初となるコンペ入りドキュメンタリー作品として注目を集めている。
そのほかに、第38回東京国際映画祭でも上映された、ベトナム戦争を描く『トンネル:暗闇の中の太陽(英題:Tunnels: Sun in the Dark)』など、ジャンルの幅広さも本映画祭の特徴だ。
ウディネ映画祭とは|アジア映画の重要拠点
ウディネ・ファーイースト映画祭は、アジア映画に特化した欧州有数の映画祭。
2026年は、12カ国から76作品が上映される予定。今年のラインナップは、新世代監督の台頭、各国映画の多様性と国際的評価の高まりを象徴する内容となっている。
2026年の映画界において、見逃せないイベントとなることは間違いない。

役所広司の受賞が示す“日本映画の現在地”
今回の受賞は単なる個人の栄誉にとどまらない。
それは、日本映画がいまなお世界で高い評価を受け続けている証でもある。
国際映画祭で存在感を強める日本映画。その中心に、役所広司の存在があることは間違いない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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