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『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』セイディー・シンクの役柄を秘密にする理由とは?監督が明かす

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『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』セイディー・シンクの役柄を秘密にする理由とは?監督が明かす
デスティン・ダニエル・クレットン監督 写真:Eloisa Sanchez/Getty Images
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スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のデスティン・ダニエル・クレットン監督が、セイディー・シンクの役柄を秘密にしている理由を明かした。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でトビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールドの出演を極秘にした前例を踏まえつつも、今回の狙いは前作を再現することではないという。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』はピーターの「孤独」を描く

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で監督を務めたクレットンは、当初は『シャン・チー』続編や、現在の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』につながる企画に携わる可能性もあった。その後、ディズニープラスシリーズ『ワンダーマン』の2エピソードを共同制作・監督し、最終的に『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の監督を務めることになった。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ドクター・ストレンジがピーター・パーカーの正体を知る人々から、その記憶を消す魔法を発動。結果として、ピーターの恋人MJ(演:ゼンデイヤ)や親友ネッド(演:ジェイコブ・バタロン)も、彼の存在を完全に忘れてしまった。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、その出来事から4年後が舞台となる。ピーターは、誰も自分の名前を知らない世界で、スパイダーマンとしての活動に専念。自身の私生活を犠牲にしながら、ニューヨークの犯罪と戦っている。

「誰かに頼ることができ、すばらしいコミュニティに囲まれていた彼が、人生で初めて完全に孤独な状態になる」とクレットン監督は説明する。

「その感情を掘り下げられることに惹かれました。私自身もそうした時期を経験してきましたし、今、多くの人が共感できるテーマだと思います」

一方、MJとネッドはMITを卒業し、ニューヨークに戻って新たな生活を始めている。ピーターは2人のSNSを定期的にチェックしているものの、彼らにとっては見知らぬ人物だ。やがてピーターは、かつての恋人と親友に「他人」として接することになる。

クレットン監督によれば、トム・ホランドは撮影中、実際に孤立感を味わうこともあったという。

「カットがかかった後、トムが親友2人にあまり相手にされず、本当に仲間外れになったように感じている瞬間もありました」

監督はさらに、ホランド、ゼンデイヤ、バタロンの3人がそろう場面について、「画面上で偽ることのできない魔法のような化学反応がある」と語った。

セイディー・シンクの役柄は「知らない方が映画を楽しめる」

本作で大きな謎となっているのが、Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるセイディー・シンクの役柄だ。出演自体は明らかになっているものの、彼女が演じるキャラクターの詳細は厳重に伏せられている。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの復帰が公開まで秘密にされていた。オンライン上で情報が流出したことで完全なサプライズにはならなかったものの、3人の実写版スパイダーマンが共演する展開は、公開前から大きな注目を集めた。

今回もセイディー・シンクの役柄を秘密にしていることから、前作と同じようなサプライズを狙っているのではないかと考えられる。しかし、クレットン監督はその意図を否定する。

「前作をまねようとしているわけではありません。スケールという意味では、前作より大きなものを作るのは難しい。だから、さらに大きくするのではなく、別の形でより深く掘り下げようとしました」

セイディー・シンクの役柄を明かさない理由については、よりシンプルだという。

「セイディーが何をしているのかを秘密にしている理由は、映画を観れば正直、理解してもらえると思います。あることを知らない方が、映画はより良い作品になるんです」

「この作品について何も知らずに観に行ってほしいくらいです。でも、それ以外の理由で秘密にしているわけではありません。ファンの体験を守るためです。公開週末に観る人は、いくつかのことを知らずに観た方が、ずっとクールな体験になると思います」

ジョン・バーンサル演じるパニッシャーはピーターの「もう1つの道」

本作では、ジョン・バーンサル演じるフランク・キャッスル/パニッシャーも登場する。

過去には、キャラクターの暴力性や苛烈さを十分に描けないことを理由に、シリーズへの参加を一度見送ったこともあるバーンサル。PG-13相当の作品となる『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、どのようにパニッシャーを描いたのか。

クレットン監督は、フランク・キャッスルのキャラクター自体が変わったわけではないと説明する。

「彼が別の方向に変わったということではありません。特定の言葉を使っていないだけで、PG-13作品では描けないものを見せていないだけです」

監督によれば、パニッシャーはピーター・パーカーが進む可能性のある道を象徴する存在でもある。

「2人とも人生で大きなトラウマを経験し、今は孤独の中で生きています。フランク・キャッスルが選んだ道は、この時点のピーター・パーカーが簡単に進んでしまう可能性のある道なんです」

「テーマ的に、ピーターの旅と非常によくかみ合っています。2人が同じ画面にいるのは本当に楽しいですし、化学反応も素晴らしい。2人の掛け合いも最高です」

スパイダーマンのアクションは65テイク以上を撮影

予告編には、スパイダーマンが「ザ・ハンド」に向かって飛び込む印象的なショットが登場する。トム・ホランドは、この場面についてデヴィッド・フィンチャー監督のように何度も撮影を重ねたと語っていた。

クレットン監督によると、撮影には少なくとも65テイクを要したという。

「難しいショットもありました。毎秒420フレームで撮影し、スパイダーマンのコミックの特定の表紙やコマを再現しようとしていました。正しい画を撮りたかったし、ファンのためにも完璧にしたかったんです」

また、本作では実写スタントとVFXを組み合わせ、これまでのスパイダーマン映画とは異なるアクションを目指した。

「できる限り実写で撮影することが目標でした。VFXと実写のどちらが優れているかという議論に答えはありません。スパイダーマンに何をさせたいかによって変わります」

「スタント部門は、スタントパフォーマーができる限界まで挑戦しました。そして、その映像を素晴らしいVFXチームに渡した。2つの部門の融合によって、これまで大スクリーンで見たことのないような、非常にユニークな映像が生まれました」

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、7月31日(金)より全国の映画館で公開される。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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