Snapchat、全編AI生成の動画を禁止――“オリジナリティ”や“人間の創造性”を重視
近年、ショート動画プラットフォームでは、AIによって大量生成された低品質なコンテンツ、いわゆる「AIスロップ」が急増している。こうした状況を受け、写真・動画共有アプリの「Snapchat」は、ショート動画機能「Spotlight」において、全編をAIで生成した動画の配信を禁止すると発表した。
7月31日(金)に発表した声明で、Snapchatは次のように説明した。
「低品質で似通ったAI生成コンテンツがインターネット上にあふれる中、Spotlightは実在する人々による本物の創造性と出会える場所であり続けたい。独自の視点や、一人ひとりのストーリーテリング、そして人々が自ら選んで創作・共有する瞬間には、時代が変わっても価値があると信じている」
一方で、AIの利用自体を禁止するわけではない。自社が提供するAIクリエイティブツールを使って動画を編集・加工・強化した作品は、引き続き投稿・表示を認める方針だ。
同社は、「AIは一部のクリエイターにとって重要な創作プロセスの一部であり、新しい表現方法を切り開く可能性がある」という考えも示している。
今回の方針転換の狙いは、テキストプロンプトだけで大量生産される、低品質なAIスロップを排除することにある。Googleの「Nano Banana」や「Seedance」といった動画生成AIの性能向上に伴い、各プラットフォーム上でAIスロップは急増している。
一方で、この動きは、「Facebook」や「Instagram」を運営するMetaとの差別化とも受け取れる。MetaはAIコンテンツの活用に積極的な姿勢を示している。
CEOのマーク・ザッカーバーグは先日、自社の画像・動画生成AIモデル「Muse」について、「ほぼ無限にパーソナライズされたコンテンツの世界を実現する可能性がある。これにより、私たちのサービスはさらに便利で魅力的なものになるだろう」と説明している。
Snapchatは、AIを創作支援ツールとして活用することは認めている一方で、「人間が主体となって生み出した作品こそユーザーに支持される」と判断した形だ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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