Netflixラインナップ発表イベント「Next on Netflix 2024」開催 『シティーハンター』『地面師たち』『忍びの家』など注目作品ラインナップを紹介
Netflix Japanは都内某所にて『Next On Netflix』イベントを開催。2024年に配信が開始される国内外のオリジナル作品を紹介した。
オープニングとして2024年公開作品のラインナップ動画を上映。人気原作の実写化やネトフリ完全オリジナル脚本の作品、また人気シリーズの続編などのビジュアルを公開。その後、日本国内の作品にフォーカスを当て、注目の新作をそれぞれ紹介した。
日本のコンテンツを世界へ
最初にプレゼンターとして登壇したのはNetflix Japanコンテンツ部門バイスプレジデント坂本和隆。2023年の振り返りと2024年の方針について語った。
去年公開された作品を通し、「魅力的な物語に国境はない」と気付かされたと話す坂本氏。『サンクチュアリ』は日本文化をテーマにしながら、人間の本質さを描いた作品であり、今までに見たことのないストーリーを全世界に届けられたと話す。
また、既にNetflixで実写化している『ワンピース』や『幽遊白書』などを含めた、素晴らしい漫画やアニメが豊富な日本において、映像化することへの課題と取り組みについても語った。
2024年もインパクトのありグローバルシーンでも刺激のある作品を引き続き制作していくという抱負も。
2024年 注目作品ラインナップ
2024年配信開始の注目作品紹介では以下のラインナップが披露された。
・Netflix映画『パレード』2月29日(木)Netflixにて世界独占配信
・Netflix映画『シティーハンター』4月25日(木)Netflixにて世界独占配信 ©北条司/コアミックス1985
・Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』2024年Netflixにて世界独占配信
・Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』2月15日(木)Netflixにて世界独占配信
・Netflixシリーズ『極悪女王』2024年 Netflixにて世界独占配信
・Netflixシリーズ『さよならのつづき』2024年Netflixにて世界独占配信
・Netflixリアリティシリーズ『ラブ デッドライン』Netflixにて世界独占配信中
・Netflixリアリティシリーズ『あいの里 シーズン2』Netflixにてシーズン1世界独占配信中、シーズン2 2024年世界独占配信
そして、次の作品の製作が解禁となった。
・Netflixシリーズ『地面師たち』2024年 Netflixにて世界独占配信 ©新庄耕/集英社
・Netflixコメディシリーズ『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』シーズン3 Netflixにてシーズン1〜2 世界独占配信中、シーズン3 制作決定
多くの情報や新ビジュアルに加えてこのイベントの見どころとなったのは、3つのテーマに分かれたトークパネルだ。
トークパネル①『さよならのつづき』
先月末に撮影が終了したばかりだという『さよならのつづき』。2024年に配信が開始されるこのシリーズは、有村架純と坂口健太郎をW主演に迎えたラブストーリーだ。
多くの民放ドラマの制作に携わってきた岡田惠和がNetflixシリーズに初参戦、脚本を手がけた。
最初のトークパネルに登壇した岡田氏は「シリーズドラマで海外のオーディエンスも意識して制作するのは初めて」と話した。
また、初心を取り戻すべく現役で活躍するハリウッドのショーランナーのワークショップにも参加。
小樽を中心としてハワイ、ニュージーランドなどでの撮影も行われたこの作品。VFXを使った本格的なアクションシーンにも挑戦したという。
「人を想うことの大切さ、強さ、美しさを感じることのできる自信作」だと岡田氏が自負するこの作品にぜひ注目したい。
トークパネル②『地面師たち』『忍びの家 House of Ninjas』
二つ目のトークパネルでは『地面師たち』脚本・監督の大根仁と『忍びの家 House of Ninjas』脚本・監督のデイヴ・ボイルが登壇。
『地面師たち』の原作に惹かれ、自ら出版社に企画書を持ち込んだいう大根監督。より新しい媒体での映像化を希望し、Netflixでの製作が決まったという。
「地面師詐欺」(不動産詐欺)という特殊なテーマを扱う本作。卓上での取引が中心となる地面師詐欺を映像的に面白くするための工夫として、「詐欺師の脳内をアクション化した」と語る。
また、原作では描かれなかった「騙される側」の内面も脚本し、詐欺師・騙される側・警察の三つの要素を含めたそうだ。
メイン役者を決めてからではないと脚本を書けないと思った大根監督は自ら、リーダー役と参謀役に豊川悦司と綾野剛にキャスティングをリクエスト、W主演が確定している。
『忍びの家 House of Ninjas』は現代を生きる忍者をテーマに描いた制作脚本Netflix完全オリジナルの作品だ。
主演の賀来賢人が自らNetflixに持ち込んだ企画書の「現代の忍者ファミリー」というコンセプトに興味を持って監督と脚本に至ったと語るデイヴ・ボイル監督。
世界的にも認知されている日本の”Ninja”だが、ボイル監督は「もしも現代に忍者がいたら」という想像を元に深掘りしていったと話す。また、「現代の忍者」らしく見せるために武器はどうするか、アクションはどうするかなどの要素にもこだわったと語った。
トークパネル③ MEGUMIが手がける、全く新しいリアリティショー
最後のパネルトークには俳優・タレントのMEGUMIが登壇、公表にはなっていない恋愛リアリティショー、二つの新作の製作に携わっていることを明かした。
まだ詳しい情報は解禁となっていないが、二つのうち一つはMEGUMIが自らプロデューサーを務めるという。
そのテーマはなんと「ヤンキーの恋愛リアリティショー」という今までにない斬新なアイデアである。
自身が元ヤンキーだったという経験から、この企画の構想に繋がったと語るMEGUMI。
「仲間は守る・愛す女は一人だけみたいなヤンキーの仁義って、日本人として忘れつつあるマインドだと思うんです」「ヤンキー面白いって世界の人から興味を持っていただいたら嬉しいです」と日本ならではのヤンキー文化を描いていきたいと語った。
写真・取材 Hersey Shiga Media David Schneider/デビット・シュナイダー
記事・取材 The Hollywood Reporter Japan 特派員 Kai Yamaguchi/山口京香
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