浜辺美波『もしも徳川家康が総理大臣になったら』初日に夢想「卑弥呼よみがえらせたい」

左から武内英樹監督、GACKT、赤楚衛二、浜辺美波、野村萬斎、竹中直人、観月ありさ
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17万部を超えるベストセラーとなったビジネス小説を実写映画化した『もしも徳川家康が総理大臣になったら』が26日、全国354館で封切られた。

主演の浜辺美波をはじめ赤楚衛二、GACKT、竹中直人、観月ありさ、野村萬斎と武内英樹監督は東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶。浜辺は、「ただのコメディではなく、誰もが知っている偉人たちが出てきて夢が詰まっていて、見たら心が前向きになる作品です。この夏は『もし徳』に清き1票をお願いします」と、選挙演説スタイルでアピールした。

新型コロナウイルスのクラスターが総理官邸で発生し、時の首相が死亡。政府は最新のAI技術とホログラムで歴史上の偉人たちをよみがえらせて内閣を組織し窮地を脱しようとする物語。浜辺は偉人内閣を取材するテレビ局の新米記者役で、昨年11~12月の撮影を思い返し「いろいろとプロモーションをしてきましたが、本当にあっという間すぎて夏が始まっていることにまだ追いついていけません」と苦笑交じりに語った。

浜辺美波

官房長官の坂本龍馬を演じた赤楚は、「たくさんの素敵な先輩たちがやられてきた龍馬を、どう格好良くすることができるか試行錯誤の連続だった。このチームの皆さんと出会え、監督がめちゃくちゃ向き合ってくれたことが財産になりました」と感慨深げ。浜辺も、「撮影中は段取り、テスト、本番をたくさん重ねていった。私たち若手チームは会議をして悩んで、相当を頭を使いました」と同調した。

赤楚衛二

総理大臣・徳川家康役の萬斎は、客席を見渡し「楽しんでいただけたことが、ビシビシ伝わってきます。この作品のメッセージを受け取っていただけたんだと。これがどんどん浸透していけばいい」と満足げな笑顔。財務大臣で、5回目の豊臣秀吉役となった竹中は「監督が必要以上に役者を追い込む圧倒的な情熱が凄くて、最高の現場だった」とクレーム?交じりに振り返った。

野村萬斎

現代によみがえらせたい人物を問われると、浜辺は「歴史を勉強し直したいと思っているので、卑弥呼さん。謎が多くて、邪馬台国がどこにあったかも聞きたいし、卑弥呼さんの視点で今の日本を見てもらいたい」と夢想。織田信長に扮したGACKTは「幼少の頃から憧れ、音楽の道をたどっていったショパンの演奏を生で見てみたい」、竹中は「豊臣くんと縁があるので、2人で辞世の句を奏でたい」とそれぞれに語り、会場を沸かせていた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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