ジョン・バーンサル、『スパイダーマン』最新作で挑む新たなパニッシャー像!トム・ホランドとの特別な縁も
クリストファー・ノーラン監督の超大作『オデュッセイア』(9月11日公開)、そしてマーベル最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(7月31日公開)。2026年、話題作への出演が続くジョン・バーンサルが、米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに応じた。

トム・ホランドとの長年の縁、ノーラン作品で体験した極限の撮影、そして俳優として譲れない信念――。“パニッシャー”として知られる実力派俳優が、自身のキャリアを振り返りながら、その表現論を語った。
▼ジョン・バーンサル、『スパイダーマン』新作でトム・ホランドと再共演

ジョン・バーンサルと、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で主演を務めるトム・ホランドの縁は2015年までさかのぼる。
映画『レジェンダリー』の撮影中、バーンサルはパニッシャー役、ホランドはスパイダーマン役のオーディションを受けることになり、互いにオーディションビデオの相手役を務めていた。ホランドの勧めでオーディションを受けたというバーンサルは、「トムがパニッシャーの魅力を教えてくれた」と振り返る。

そして約10年の時を経て、2人の縁は『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』でついに交差する。同作では、孤独を抱えるピーター・パーカー/スパイダーマンがフランク・キャッスル/パニッシャーに助けを求める姿が描かれる。バーンサルは、ピーターと恋人MJ(演:ゼンデイヤ)のぎこちない関係にフランクが介入する場面がお気に入りだという。
「フランクは『俺に構うな』という男です。だからこそ、そんな彼に少しだけ人間味がのぞく瞬間が好きなんです。彼はピーターに『なぜ彼女にそんな態度を取る? やめろ。それは俺の仕事だ』と言う。そして、『ダークヒーロー気取りはやめろ。そんな生き方は楽しくない。それは俺の役目なんだから、お前はお前のやるべきことをやれ』と伝える。この2人の関係が本当に好きです」
▼ノーラン最新作『オデュッセイア』で極限体験「心は絶対に折れない」

『スパイダーマン』最新作と並び、バーンサルの圧倒的な存在感を堪能できるのが、クリストファー・ノーラン監督の歴史超大作『オデュッセイア』だ。
劇中でも重要な「トロイの木馬」のシーンでは、CGではなく実物大セットを使用。俳優陣は巨大な木馬の内部に押し込められ、本物の閉塞感のなかで演技を求められた。メネラオスを演じるバーンサルは、首まで水に浸かった状態で撮影に臨むという最も過酷なポジションを担当。当初は温水だったはずの水は氷のように冷たく、撮影中にはノーラン監督から一度休憩を勧められたという。
しかしバーンサルは、「俺をへこたれさせることなんてできないよ、クリス(クリストファー・ノーラン)。あんたが何をしようと、俺の心は絶対に折れないからな!」と申し出を断ったそうだ。
【動画】全編IMAX撮影!ノーラン最新作『オデュッセイア』予告編
共演したマット・デイモンも、この出来事が現場全体の空気を決定づけたと証言。「あれを見たら、誰も文句なんて言えなくなったんです」と振り返り、5か月に及んだ撮影の象徴的な瞬間だったと明かした。
また、『オデュッセイア』では、妻ヘレネ役に起用されたルピタ・ニョンゴをめぐり、一部SNSでは人種を理由とする批判の声も上がっている。バーンサルは、そうした声を「映画も観ていない人が語っているだけでしょう」と切り捨てた上で、「ルピタは類まれなる俳優です。あの役を彼女以上に演じられる人は思いつきません」と絶大な信頼を寄せた。
▼「美男子にはなれない」――だからこそ磨いたタフガイ像

キャリア初期、バーンサルはハリウッドで強い劣等感を抱いていたという。昼ドラのオーディションでは、自分以外は“美男子”ばかりだった。「自分がセクシーだなんて、最高に不条理な冗談ですよ」――そう笑うバーンサルは、別の武器を磨いた。
ドラマ『ウォーキング・デッド』のシェーン役でブレイクを果たし、その後『フューリー』ではブラッド・ピットを相手に強烈な存在感を放つ。『フューリー』のオーディション当日を振り返り、「死ぬ覚悟だった」と語るバーンサル。
「あの部屋で誰より作品を愛していることだけは証明したかった」という言葉どおり、すべてをぶつける姿勢が現在のキャリアにつながっている。
▼「クソみたいに大恥をかけ」――ジョン・バーンサル流の俳優論

インタビュー終盤では、自身が大切にしている俳優哲学も明かした。若手時代、マイケル・マン監督から「ロバート・デ・ニーロなら、お前の芝居を演技バットで叩きのめしている」と酷評された経験も、今では糧になっているという。
バーンサルは、失敗を恐れない姿勢こそ俳優に必要だと語る。「つねにホームランを狙いたいんです。三振を恐れて小さくまとまりたくないですね」

そして、最も印象的だったのが次の言葉だった。「『大きすぎる演技になるかもしれない』なんて恐れるくらいなら、クソみたいに大恥をかいた方がいい。いつだって、持てるすべてを作品に差し出したいんです」
数々の名匠から信頼を集める理由は、身体を張る覚悟だけではない。失敗さえ恐れず、常に限界を超えようとする姿勢こそが、ジョン・バーンサルという俳優の最大の武器なのだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

【関連記事】
- セバスチャン・スタン&ジョン・バーンサル、20年の友情にファン熱狂!来年の注目作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』についてコメントも【東京コミコン2025】
- 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』相関図&特別映像解禁!世界で唯一「ピーターの正体」を知る不気味な敵とは
- 映画『オデュッセイア』海外レビュー ロッテン・トマト98%、批評家絶賛でノーラン監督史上最高評価
- マーベル『アベンジャーズ』はどの順番でみる?公開順・時系列で完全解説|最新作『ドゥームズデイ』の情報も
- 【全13本】クリストファー・ノーラン監督作品ランキング!初期の佳作から最新作『オデュッセイア』まで
