玉山鉄二、9年ぶりに演じた「次元大介」に自信「とことん楽しんでほしい」

プライム・ビデオの映画「次元大介」のワールドプレミアが10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の玉山鉄二をはじめ草笛光子、真木ことか、さとうほなみ、橋本一監督が舞台挨拶に登壇した。

「ルパン三世」でルパンの相棒となる銃の名手・次元を主人公にしたオリジナルストーリー。銃のメンテナンスのために訪れた街で出会った、声を失った少女オトを救うため孤独な戦いに身を投じていく姿を描く。

14年の小栗旬がルパンを演じた実写映画以来、9年ぶりの次元役。企画はその撮影後から立ち上がっており、コロナ禍などで延期を繰り返しながら完成にこぎつけた。玉山は、「たくさんの人が情熱と時間をかけて作り上げた。とことん楽しんでほしい」とアピールした。

アクションシーンも多く、「監督、アクション監督と1シーンずる議論を重ねながら構築していった。撮影の半年間は有意義だった」と自信ありげ。03年「新・仁義なき戦い/謀殺」などで知られる橋本監督も、「今まで撮ってきた作品を全部合わせても敵わないくらい撃ったので楽しかった。ストイックな次元を演じてくれた」と称えた。

伝説の銃職人役の草笛は、「面白い、いい役をいただいて楽しくできた。細かい作業も目が悪くないからすいすいいけた。これからもやろうかな」といたずらっぽい笑顔。今月22日が90歳の誕生日のため、玉山から花束を贈られ「あっという間の90歳。闘おうとせず、受け入れて大事に生きてみようと思います」と意気軒高だった。

オト役に抜擢された真木は、「オトの気持ちになって、表情に出すことができたと思います」と屈託なく笑い、玉山からプレゼントされたクマのぬいぐるみを披露。玉山も、「凄く集中力が高く、泣く芝居でも3~4時間泣いていた。昔の自分を思い返したら、全然できていなかったと思う」と絶賛した。

なお、伝説の元殺し屋役の真木よう子は、7日の主演映画「アンダーカレント」の公開記念舞台挨拶では角膜ヘルペスのため左目に眼帯を着けていたが、この日は体調不良を理由に欠席した。

「次元大介」は、今月13日からプライム・ビデオで世界独占配信される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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