ヘンリー王子の王室離脱は英王室に何を残した? 専門家が語る「若者離れ」の代償と夫妻の現在
ヘンリー王子&メーガン妃夫妻の王室離脱から6年が経った今も、その余波は英王室に影響を及ぼし続けている。王室専門家の間では、夫妻の離脱は家族間の対立だけでなく、王室が若い世代との接点を失う一因になったとの見方も出ている。一方で、夫妻は王室の外で独自の活動を広げ、新たな存在感を示している。
▼ヘンリー王子の王室離脱が英王室にもたらした影響は

英国王室に詳しい作家・ジャーナリストのキャサリン・マイヤーは、米『Fox News Digital』によると、ヘンリー王子&メーガン妃夫妻の離脱によって生まれた家族間の断絶は、英王室に「極めて深刻なダメージ」を与えたと指摘している。
マイヤーは、アンドルー元王子の不祥事なども王室人気に影響したとしつつ、特に若年層から支持を集めていたヘンリー王子夫妻の存在は大きかったと分析。現代的な価値観を発信していた夫妻が王室を離れたことで、若い世代との距離が広がったとの見方を示した。

一方で、王室専門家ヒラリー・フォードウィッチは、夫妻の一連の行動が王室の信頼や威信を損なったと厳しく批判。王室離脱をめぐる評価は、現在も専門家の間で大きく分かれている。
▼国王との再会でも残る兄弟間の溝

関係修復を模索する動きも報じられている。今年7月、ヘンリー王子夫妻は子どもたちを伴い、チャールズ国王の私邸ハイグローブ・ハウスを訪問。約4年ぶりとなる再会が実現したと伝えられたが、この対面はウィリアム皇太子にとって「寝耳に水」であり、兄との直接の接触はなかったとされる。
【動画】今年7月の訪英時、車いすラグビーに挑戦したヘンリー王子
しかし、王室ジャーナリストのイアン・ペルハム・ターナーは、ウィリアム皇太子との関係改善は依然として容易ではないとの見方を示している。2023年に出版されたヘンリー王子の回顧録『Spare(スペア)』や、夫妻のNetflixドキュメンタリー作品での王室批判をめぐる確執は、現在もなお尾を引いているという。
▼王室を離れた夫妻が進む新たな道

王室を離れた後も、ヘンリー王子夫妻はメンタルヘルスやSNS利用の課題など、若い世代に関わるテーマを積極的に発信している。メーガン妃は今年4月のオーストラリア訪問時、自身が長年SNS上で誹謗中傷にさらされてきた経験を明かし、過激なオンライン環境への危機感を訴えた。
さらに、今年7月にはメーガン妃がカリフォルニア州オーハイのガールスカウト・キャンプを訪問。夫妻が製作総指揮を務めたドキュメンタリー映画『Cookie Queens(原題)』の上映会に参加し、少女たちと交流した。王室という枠を離れた現在も、映像制作や社会課題への発信を通じて独自の活動を続けている。
【画像】映画『Cookie Queens(原題)』特別上映会に登場したメーガン妃
Meghan, Duchess of Sussex attended a second special screening of their critically acclaimed documentary ‘Cookie Queens’ at the Girl Scouts of California's Central Coast’s Camp Arnaz in Ojai, California.
— ChrisBaronSmith (@ChrisBaronSmit1) July 30, 2026
‘Cookie Queens’ will be in theaters August 7th.#CookieQueens #GirlScouts pic.twitter.com/HyVzLEYIs6
英王室は次世代への継承を見据えて歩みを進める一方、ヘンリー王子夫妻も独自のプラットフォームで新たなキャリアを築いている。王室離脱をきっかけに生まれた距離が完全に埋まる兆しは見えないものの、それぞれが異なる立場で影響力を発揮する状況は今後も続きそうだ。
記事/和田 萌

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