【F1オランダGP2026】土曜日レポート:ラッセルがスプリント制覇、ノリスが雨中の予選でポール奪取
夏のブレイクが明け、F1はザントフォールトへ。オランダの海岸沿いに佇む個性的なサーキットは、マックス・フェルスタッペンの地元として常に特別な熱気を帯びる。そしてこの土曜日、スプリントと予選という二つの重大な勝負が繰り広げられ、いずれも劇的な結末を迎えた。日本のF1ファンにとっては、ホンダが待望の新スペックパワーユニットを今週末に投入したことも見逃せない。折原GM自らが「パフォーマンス向上を確認した」と語るその実力が、いよいよコース上で問われる。そしてレーシングブルズには今週末、角田裕毅がスポット参戦——日本が誇るドライバーの走りにも注目が集まった。
【スプリントレース】ラッセル、ポール・トゥ・ウィンで今季3度目のスプリント優勝

ジョージ・ラッセルがポールポジションから完勝し、フェラーリのシャルル・ルクレールとマクラーレンのランド・ノリスを退けてスプリント優勝を飾った。24周のレースを通じてリードを守り続け、雨が降り始めたまさにその瞬間にチェッカーフラッグを受けた。今季3度目のスプリント制覇だ。
スタートでラッセルは首位を守り、アントネッリがターン2でピアストリをかわして4番手に浮上。序盤はラッセルが安定したペースでリードを広げ、3周目には1秒差をつけた。
中盤にかけてルクレールがノリスに急接近し、18周目のターン1でイン側を突いてオーバーテイクに成功——2位を奪取した。一方アントネッリもノリスへのプレッシャーを強めたが、最終的に0.5秒以上縮めることができず4位に留まった。
最終順位は、ラッセル、ルクレール、ノリス、アントネッリ、ピアストリ、フェルスタッペン、ハミルトン、ガスリー。アウディのヒュルケンベルグは序盤にパワー系トラブルでリタイアしたが、終盤に復帰した。ミッドフィールドではコラピントが1周目に角田からポジションを奪い、角田は13位でフィニッシュした。
【予選】ノリス、土壇場の雨を制してポール奪取——メルセデスを0.1秒差で撃破
スプリントの余韻が冷めやらぬ中、決勝グリッドを決める予選が幕を開けた。そして今度は、降雨のリスクという新たなドラマがザントフォールトを包んだ。
Q1ではレーシングブルズの角田が序盤にトップタイムをマークする場面もあったが、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン勢に押し出された。最終的にサインツ、アロンソ、ストロール、ベアマン、ボッタス、ペレスがここで脱落。アストンマーティンはストロールを失いながらも、アロンソはギリギリで突破を果たした。
Q2ではラッセルが早々に基準タイムを刻み、ピアストリがノリスをわずかに上回ってQ2トップ。角田はQ3進出まであと一歩に迫りながらも惜しくも届かず、ガスリー、ヒュルケンベルグ、コラピント、オコン、アルボンとともに姿を消した。

そして運命のQ3。残り5分で雨が降り始め、タイヤのグリップが急激に低下する緊迫した状況の中、ラッセルが果敢な最終アタックで速さを見せた。しかしその上をいったのがノリスだった。1分11秒163——ラッセルを明確に0.1秒上回るタイムで、電撃ポールポジションを手にした。「少し驚いている。でも、攻めていた。0.01秒、0.02秒が大きな違いを生むことは分かっていた」とノリスは語った。
決勝グリッドはノリス、ラッセル、アントネッリ、ピアストリ、ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペン、ローソン、ボルトレート、リンドブラッドの順。
明日の決勝、ノリスがポール・トゥ・ウィンを果たすのか。それともハンガリーに続きアントネッリがタイトルへの歩みを加速させるのか。ホンダの新PUを搭載したアストンマーティンの動向にも注目が集まる。
F1オランダGP 予選 結果
- ランド・ノリス(マクラーレン)
- ジョージ・ラッセル(メルセデス)
- アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
- オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
- ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
- シャルル・ルクレール(フェラーリ)
- マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
- リアム・ローソン(レッドブル)
- ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
- アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
- ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
- 角田裕毅(レーシングブルズ)
- ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
- フランコ・コラピント(アルピーヌ)
- エステバン・オコン(ハース)
- アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
- カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
- フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
- ランス・ストロール(アストンマーティン)
- オリバー・ベアマン(ハース)
- バルテリ・ボッタス(キャデラック)
- セルジオ・ペレス(キャデラック)
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