水上恒司、映画『本当にあった話(の話)』で怪演を魅せる!共演者も称賛「まるでジャック・ニコルソン」
水上恒司が主演を務める映画『本当にあった話(の話)』の完成披露試写会が、9月9日(水)、東京・テアトル新宿で行われた。舞台挨拶には、水上、黒木華、小池栄子、佐々木蔵之介、武井佑吏監督が登壇した。
鴻池留衣の同名小説を実写映画化。実際に起きた連続殺人事件にもとづく舞台で主役に抜てきされた会社員・夛田(読み:ただ、演:水上)が、徐々に現実と虚構の境目を見失い、周囲を翻弄していくシニカルな人間ドラマとなっている。
水上は、「怖がらせようと気合を入れすぎて空回りしてはいけないと思い、気を付けた。商業映画とは対極にあるような作品で、自由にのびのびとした解釈でやることができた」と充実感をにじませた。
本作で商業映画デビューとなる武井監督。水上と綿密な話し合いを重ねたうえで、「僕の芝居にOKを出すかどうかなど、悩む姿を隠すことなく見せてくれた。この監督と同じ船に乗れて良かった」と監督を称えた。

舞台の相手役を務める俳優・米良を演じた黒木は、水上の“怪演”に「どういう芝居をするか分からなかったけれど、私は素直に(水上の芝居を)受けていこうと思い、楽しかった。監督と役について話し合っているところも目が離せなかった」と振り返る。

脚本家・垣内役の小池は、「もうジャック・ニコルソンだったよね」と、『シャイニング』(1980年)の怪演で知られる名優と水上の姿を重ねた。さらに自身の脚本家役については、「思うように人生を進めてきた人物だけど、思うようなペースにならず、飲み込まれていく。それが快感だった」と語った。

演出家・加藤役の佐々木は、「脚本を読んで『手強い役だな』と思った。勘違い野郎でイヤな奴。こんな役、もうやりたくない」と苦笑を見せた。すると小池が、「チャーミングさのかけらもないよね。でもそれがいい」とフォローした。
武井監督は、「新人監督の作品で、こんな主役級の俳優が集まることはない。今日も控え室で『水上恒司がいる。あっ、小池栄子だ。佐々木蔵之介がいる』という不思議な感覚になりました」と、感無量の様子。そして最後に、「(観客)全員が笑って帰れる作品だとは思いません。頑張って作ったので、数%でも刺さるものがあったらうれしい」と本作をアピールした。
一方の水上は、「大それたメッセージは一切ありません。これはコメディです。真剣に人間の滑稽さを作り上げたので、娯楽として笑ってくれたら」と呼びかけた。
映画『本当にあった話(の話)』は、10月2日(金)に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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