【2024年公開】話題になった映画を一挙にプレイバック!
2024年もさまざまな映画が公開された。
大ヒットを記録した話題作から、賞レースをにぎわせた衝撃作。また各々の記憶に残るような、特別な作品に出会った人もいるかもしれない。
2024年を振り返り、今年話題になった映画を一挙に紹介していく。
配信がスタートしている作品もあるので、年末年始にぜひチェックしてみては。
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『哀れなるものたち』
『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再集結した『哀れなるものたち』。
ランティモスならではの唯一無二の世界観で魅了し、第80回(2023年)ヴェネチア国際映画祭で最高賞となる金獅子賞を受賞。
さらに第96回(2024年)アカデミー賞では主演女優賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の4部門に輝いた。
主演女優賞に輝いたエマ・ストーンは、『ラ・ラ・ランド』以来となる2度目のオスカーを受賞したことで話題になった。
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『落下の解剖学』
第76回(2023年)カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、最高賞となるパルム・ドール賞を受賞したサスペンス。
雪山の山荘で夫が転落死し、事故だと思われていたが妻が殺人容疑で起訴される。現場に居合わせたのは視聴覚障害を抱えた11歳の息子だけだった。真実とは何かを緊張感たっぷりに投げかけられる衝撃作。
第96回アカデミー賞で脚本賞を受賞し、本作で迫真の演技を披露したスヌープ役の俳優犬メッシは、カンヌ国際映画祭でパルム・ドッグ賞に輝いている。
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『デューン 砂の惑星PART2』
フランク・ハーバートの名作SF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門を受賞した『DUNE/デューン 砂の惑星』の待望の続編が2024年に公開。
『ブレードランナー2049』のドゥ二・ビルヌーブ監督が続投し、前作に引き続きティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンが出演。さらに本作から、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥほか豪華キャスト陣が脇を固めている。
圧倒的な映像美や緻密に練られたキャラクター設定で、観るものを「DUNE/デューン」の世界へと没入させていく。
第97回(2025年)アカデミー賞受賞に期待がかかるSF超大作だ。
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『オッペンハイマー』
「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた歴史ドラマ。
クリストファー・ノーラン監督がメガホンをとり、キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jrらが出演。
第96回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞ほか最多7部門を受賞した2024年の注目作だ。
世界では2023年7月21日に公開されるなか日本での公開は見送られ、2024年3月29日に公開された。
広島や長崎への原爆投下するシーンや原爆の被害を伝える描写がないことから様々な意見が寄せられていた。
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『恋するプリテンダー』
全世界興行収入2.16億ドルを超え(=約339億円 ※2024年12月時点 1ドル157円)、アメリカで社会現象を巻き起こしたラブ・コメディ『恋するプリテンダー』。
2億ドルの大台突破は、『ブリジット・ジョーンズに日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016)、『クレイジー・リッチ』(2018)以来の快挙だ。
主演は『トップガン マーヴェリック』でブレイクしたグレン・パウエル。大ヒットとなった本作への出演で、スター俳優の座を確固たるものにした。
グレン・パウエルは、J・.J・エイブラムス監督のサスペンス映画『Acorns(原題)』、エドガー・ライト監督のリメイク版『バトルランナー』、Netflixの法廷ドラマ『モンサント』ほか話題作への出演が続いている。
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『関心領域』
第二次世界大戦下のポーランド郊外。アウシュヴィッツ収容所に隣接する屋敷に暮らすヘス所長とその家族。平和に暮らす彼らの収容所への無関心を描き、その残虐さをあぶり出していく衝撃作。
『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』のジョナサン・グレイザー監督がメガホンをとった本作は、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したほか、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞に輝いた。
またヘス所長の妻へートヴィヒを演じたザンドラ・ヒュラーは、自身が出演した『関心領域』と『落下の解剖学』が2作同時にアカデミー賞作品賞にノミネートされ、歴史的快挙を成し遂げた。
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『マッドマックス:フュリオサ』
第88回アカデミー賞6部門を受賞したアクション映画の傑作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。同作に登場した女戦士フュリオサの若き日を描いたノンストップ・カーアクション。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ではシャーリーズ・セロンが熱演したフュリオサを、本作では『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイが引き継いだ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚であり、シリーズ待望の5作目となる『マッドマックス:フュリオサ』だが、北米公開後4日間の興行収入が3200万ドルと期待を下周る結果となり、苦戦を強いられたようだ。
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『デッドプール&ウルヴァリン』
2024年7月24日に公開されたマーベル・スタジオ最新作『デッドプール&ウルヴァリン』は、「デッドプール」シリーズの第3弾。
オープニング5日間でシリーズ最高の興行収入を記録。その後も勢いはとどまらず、歴代世界興収ランキングでは2023年の大ヒット映画『バービー』を抜き12位(6億3674万ドル)にランクイン。
さらに2024年に公開された映画の興収ランキングでは『インサイド・ヘッド2』に次ぎ2位にランクインし、様々な記録を更新している。
破天荒なヒーロー・デッドプールを全作に引き続きライアン・レイノルズが演じ、本作ではヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが奇跡のカムバック。
2大ヒーロー共演で2024年を盛り上げてくれたアクション・エンターテイメントだ。
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『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』
第73回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞含む5部門を受賞した『グラディエーター』の24年ぶりとなる続編。
前作に引き続き巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。
2024年10月28日から開催された第37回東京国際映画祭では、史上初の「センターピース作品」として特別招待。
11月5日にはアジアプレミアが開催され、上映に合わせ主演のポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセンほか豪華キャストとスタッフ陣が来日した。
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まもなく2025年がスタートする。
次はどんな素敵な映画に出会えるのか、2025年も待ち遠しい。
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