チャドウィック・ボーズマンの遺産めぐり家族が法廷闘争 両親側、妻の管理人解任を要求
『ブラックパンサー』の主演で知られるチャドウィック・ボーズマンの遺産をめぐり、家族間で法廷闘争が勃発した。両親の代理人を務める兄弟が、妻シモーヌ・レドワード・ボーズマンによる遺産管理を問題視し、管理人の交代などを求める申し立てを行った。
チャドウィック・ボーズマンの遺産をめぐり両親と妻が対立
チャドウィック・ボーズマンの両親、リロイとキャロリンは、息子の兄弟であるケビンとデリックを通じ、遺産管理人を務めるシモーヌ・レドワード・ボーズマンの解任を求めている。7月17日にカリフォルニア州の裁判所へ提出された申し立てでは、裁判所の命令に基づく資産の分配が完了していないほか、チャドウィックの権利や過去の作品を保有する会社の運営を適切に行っていないと主張している。
チャドウィックは2020年8月、遺言を残さずに大腸がんで死去した。カリフォルニア州法に基づき、遺産は妻と両親に分配され、シモーヌが50%、両親がそれぞれ25%を受け取ることになった。
しかし申し立てによれば、遺産の分配は現在も完了していないという。シモーヌは2020年に遺産管理人に任命されて以来、遺産を「完全に管理」し続けている一方、両親が権利を持つ資産に関する意思決定から家族を締め出していると、両親側は主張している。
遺産には現金や退職金口座、長期介護保険などに加え、チャドウィックの名前や知的財産に関する権利を保有するChadwick Boseman Inc.が含まれ、その総額は約380万ドル(約6億1,940万円)に上るとされる。
未分配の資産や知的財産をめぐり主張が対立
両親側は、シモーヌが家族に帰属する一部の資産を移管していないと主張。SAG-AFTRA(全米映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸能労組)からの残余報酬や、これまで明らかになっていなかった銀行口座についても、適切な説明がなされていないとしている。
2022年の裁判所命令でキャロリンに帰属するとされた4万ドル(約652万円)の保険金も、いまだ分配されていないという。
さらに、チャドウィックの肖像や知的財産に関する権利も争点となっている。これらの権利はChadwick Boseman Inc.が管理しており、シモーヌとチャドウィックの両親がそれぞれ50%を所有しているとされる。
申し立てでは、2015年からチャドウィックと交際し、2020年に結婚したシモーヌが、他の家族に会社の運営状況を十分に知らせないまま、自らCEOに就任したと主張。取締役会を開かずに、チャドウィックの権利や過去の作品に関する契約を締結したとしている。
その中には、チャドウィックの人生を描くドキュメンタリーに関するWords + Pictures Productionsとの契約や、チャドウィックが執筆した『Deep Azure』の映像化に関する契約も含まれるという。
両親側は、シモーヌが遺産の唯一の権限者であるかのように振る舞うことで、契約相手との合意を危うくし、両親に利益をもたらす可能性のある事業機会も妨げていると主張している。
今回の申し立てでは、シモーヌを遺産管理人から解任することに加え、2020年の就任以降に行われたすべての取引について、完全な会計報告を提出するよう求めている。シモーヌ側は、現時点でコメントの要請に応じていない。
※1ドル163円で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 映画・ドラマ史に残る黒人キャラクター19選――名作シットコムから『ブラックパンサー』『ムーンライト』まで
- マーベル『アベンジャーズ』はどの順番でみる?公開順・時系列で完全解説|最新作『ドゥームズデイ』の情報も
- マイケル・B・ジョーダン、『ブラックパンサー』撮了後にセラピーへ通っていたことを告白
- 【音楽伝記映画】エミネムからボブ・ディラン、ホイットニー:音楽史を彩る名作を厳選
- レティーシャ・ライト、『ブラックパンサー』第3弾の可能性について語る ―「シュリを演じ続けたい」
